【最新】MNPとは?メリット・手順・注意点をわかりやすく解説
MNPとは携帯電話会社を乗り換える際に、現在使用中の電話番号を引き継げる制度のことです。
各社が多種多様なサービスを提供するなか、電話番号を変えずに携帯乗り換えできるのは大きなメリットです。
しかし「MNPの手続きって面倒じゃない?」と心配な方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、MNPについて以下の流れで解説します。
- MNPのメリット
- MNP手続きの手順
- MNPの注意点
- MNPに関するよくある質問
事前に知っておきたいことをクリアにしてから、ご自分に適した携帯電話会社のプランを選び、MNPの手続きを進めていきましょう!
目 次
MNPとは「携帯電話番号ポータビリティ」のこと
MNPとは「Mobile Number Portability」の略語で、日本語では「携帯電話番号ポータビリティ」「ナンバーポータビリティ」「番号ポータビリティ」などと呼ばれます。
総務省では、MNPを以下のように定義しています。
引用:総務省「携帯電話・PHSの番号ポータビリティの実施に関するガイドライン」
つまりMNPとは、キャリアを変更しても現在使用している電話番号をそのまま引き継げる制度のことです。
この制度が開始されるまでは、キャリアを変更するたびに新しい電話番号が付与されていましたが、電話番号の変更にともなう手間がハードルが高いことが問題視されていました。
キャリアを乗り換えるユーザーが減少することで、携帯市場の停滞してしまうことを防ぐために、携帯電話番号を持ち運びできる制度として「MNP」が導入されました
現在では、キャリアを変更する際にMNP手続きをすることで、同じ電話番号をそのまま使用できます。
キャリア変更はMNPがおすすめ!3つのメリット
キャリア変更をする方法は以下の2つです。
- 解約新規(※利用中の携帯電話会社を解約して別の携帯電話会社と新規契約する)
- MNP
解約新規の場合、使用中の電話番号は失効して新しい電話番号が付与されます。
しかしMNP手続きをすることで、新しく契約する携帯電話会社でもそのまま電話番号を引き継ぐことが可能です。
MNP制度を活用することで、主に以下の3つのメリットがあります。
- 新しい電話番号の周知や変更手続きが不要
- スマホの利用状況にあったプランが選べる
- MNPならではの特典が受けられる
ここでは、それぞれのメリットを詳しく解説します。
1新しい電話番号の周知や変更手続きが不要
キャリアを変更する際にMNP手続きをする1つ目のメリットは、新しい電話番号の周知や変更手続きが不要になることです。
電話番号の変更は、想像以上に手間がかかります。
たとえば、新しい電話番号を友人・知人に知らせなければなりません。
通知メールの送信だけでもかなりの手間がかかりますが、これがビジネスともなると、取引先への通知だけではなく名刺を作り直すことにもなり、余計なコストがかかってしまいます。
加えて、クレジットカード会社・銀行・ショッピングサイトなど、各種サービスへ電話番号の変更手続きをしなければなりません。
SNSサービスのアカウントを引き継がなければならないケースでは、手順を間違えてデータを消去してしまうリスクも生じます。
以上の手間を考えると、新しい電話番号の周知や変更手続きが不要になるMNPには大きなメリットがあります。
2スマホの利用状況に合ったプランが選べる
続いてのメリットとして、スマホの利用状況にあったプランが選べることです。
最近ではMNPの導入により、各社は価格競争や新サービスの提供を活発に行っています。
他社と比較することで、ユーザー自身もライフスタイルに合わせた最適なキャリアやプランが選べるようになりました。
たとえば、以下のような状況において現在の契約内容を見直すきっかけとなるでしょう。
- 新社会人向けの割引サービスを利用したい
- 結婚を機に、夫婦でキャリアを一つにまとめたい
- 引越しに伴い、引越し先の電波状況によりキャリア変更が必要
自身のライフスタイルが変化したり既存プランの変更があったりしても、格安スマホを含め非常に選択肢の多い中から、利用状況に適したプランが選べるのは大きなメリットです。
3MNPならではの特典が受けられる
3つ目のメリットはMNPならではの特典が受けられることです。
携帯電話会社にとって、MNPはライバルの携帯電話会社からユーザーを引き抜いて、自社の契約数を増やせるメリットがあります。
そのため、各社はMNPを優遇してさまざまなキャンペーンを実施する傾向にあります。
たとえば、MNP特典の具体例は以下のとおりです。
- MNP転入時にスマホを購入すると割引が受けられる
- 現金またはポイントによるキャッシュバックがもらえる
- 使用中の端末の下取りサービスが受けられる
- 特定プランの月額料金が割引される
各キャリアの公式キャンペーンに加えて、特定の申し込み窓口ならではのMNP特典が受けられるケースもあるため確認することをおすすめします。
たとえばソフトバンク正規代理店の「モバシティ」では、MNPをすると2万円のキャッシュバックがもらえるキャンペーンを実施中です。
全額現金での還元はもちろん、新しい端末代金の値引きに活用するなど、好きな使い方ができます。
「モバシティ」ならではのお得な特典・サービスについては、こちらをご覧ください!
手続き簡単!MNPの手順を3つのステップでご紹介
「MNPの手続きって面倒じゃない?」と心配される方も多いのではないでしょうか。
でもMNPの手続きはいたってシンプルなので、手順さえ知っておけばスムーズに乗り換え完了できます。
ここからはMNPの手続き手順を大きく3つのステップに分けて解説します。
1現在使用中のキャリアでMNP予約番号を発行する
MNP手続きの最初のステップは、現在使用中のキャリアで予約番号を発行することです。
MNP予約番号とは、MNP転入手続きの際に必要な10桁の番号です。
ちなみに、MNP予約番号の取得やMNP転出手続きに手数料はかかりません。
大手キャリアのMNP予約番号取得方法と受付時間は以下のとおりです。
キャリア名 | 受付方法/受付時間 |
ドコモ | · Web手続き(My docomo):24時間 · 電話手続き:午前9時~午後8時 · ドコモショップ:各店舗の営業時間内 |
ソフトバンク | · Web手続き(My Softbank):24時間 · 電話手続き:午前9時~午後8時 · ソフトバンクショップ:各店舗の営業時間内 |
au | · Web手続き(My au):24時間 · 電話手続き:午前9時~午後8時 · au Style/auショップ・トヨタau取扱店(一部除く):各店舗の営業時間内 |
格安スマホの場合も、おおむね同様の方法でMNP予約番号を取得できます。
基本的にWeb・電話・店舗と3つの方法がありますが、時間と場所を選ばないWeb手続きがおすすめです。
いずれの場合もMNP予約番号と有効期限が発行されますので、メモしておくのを忘れないようにしましょう。
2乗り換え先の携帯電話会社で転入を申し込む
MNP手続きの2つ目のステップは、乗り換え先の携帯電話会社で転入を申し込むことです。
申し込み方法は大きく分けて店舗・Webサイトの2種類あります。
対面で手取り足取り教えてもらいたい方は店舗で転入手続きできますが、携帯電話会社によってはWeb手続きしか受け付けていない場合もあるため確認しておきましょう。
いずれの場合も、MNPの申し込みにはMNP予約番号と有効期限の提示が必要です。
これに加えて、運転免許証・マイナンバーカードなど本人確認書類、支払いに使用するクレジットカードや銀行口座情報なども用意しておくと、スムーズに手続きできます。
なお、今使っているスマホを継続利用する場合はSIMカード(またはeSIM)が必要です。
スマホを買い替える場合は、スマホとSIMカードをセットで購入する必要があります。
3開通手続き(回線利用の設定)をする
MNP手続きの3つ目のステップは、開通手続きをすることです。
これは回線利用を設定することを意味します。
店頭での手続きであればショップスタッフが設定してくれるため心配する必要はありません。
Web申し込みをした場合は、SIMカードが郵送されてから自分で開通手続きをする必要があります。
一例として、ソフトバンクの開通手続き手順を簡潔にまとめます。
- SIMカードを使用する端末に挿入する
- 電話機切り替え手続きをする
- 利用開始設定(アクティベーション)を行う
電話機を起動して利用を開始します。
使用方法は取扱説明書、またはオンラインマニュアルで確認しましょう。
■電話の場合
0800-100-2555へダイヤルし、案内に従って手続きを行います。
携帯電話番号と契約時に入力した4桁の暗証番号が必要です。
■Webの場合
オンライン切り替えページから手続きを行います。
お申し込み受付番号・生年月日・Eメールアドレスの入力が必要です。
※MNPの開通手続き受付時間は午前9時~午後8時30分までです。
以上大きく3つのステップで開通手続きは完了します。
他社もおおむね同様の手順となります。
MNPの注意点とは?失敗や損しないためのポイント
MNPはメリットの多い制度ですが、手続き前にチェックしておきたい注意点があります。
ここからは、MNPで失敗や損をしないためのポイントを5つご紹介します。
1各種手数料が発生する場合がある
MNPの注意点の一つは、各種手数料が発生する場合があることです。
転出手数料に関して、以前は3,300円ほどかかっていましたが、現在ではほとんどの携帯電話会社で廃止されています。
ただし格安スマホや店舗・電話での手続きで1,100円以下の手数料を請求されるケースがあるため注意が必要です。
転入に関しては、新規契約事務手数料(事業者によって名称は異なる)として3,300円ほど発生します。
Webで申し込むと無料になるケースもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
また、現在では複数年契約による中途契約解除手数料は廃止されていますが、2022年以前に契約している方や法人契約の場合は、解約のタイミングで違約金が発生しないか確認しておくと安心です。
2キャリアメールの引き継ぎに月額料金がかかる
MNPの注意点として、キャリアメールの引き継ぎに月額料金がかかることも挙げられます。
キャリアメールとは各キャリアが発行しているメールアドレスのことで、ソフトバンクなら「@softbank.ne.jp」や「@disney.ne.jp」、ドコモなら「@docomo.ne.jp」などが該当します。
これらのキャリアメールを頻繁に利用している方は、MNP手続き後31日以内に「持ち運びサービス」に申し込むことで継続利用が可能です。
しかしこれらのサービスは有料で、キャリアに応じて月額330円または年額3,300円がかかります。
キャリアメールをほとんど使わない方にとって「持ち運びサービス」はとくに必要ないでしょう。
またはGmailやYahoo!メールなど、フリーメールアドレスで代用する方は少なくありません。
キャリアメールが使えなくなると困る方は「MNPするとメールアドレスの変更は必須!?その対策とは?」をご覧ください。
3スマホのSIMロック解除が必要な場合がある
MNPの注意点として、スマホのSIMロック解除が必要な場合があることも忘れてはいけません。
SIMロックとは、大手キャリアで販売されているスマホ端末を、自社のキャリアのみで使えるように利用制限することです。
他社のキャリアや格安SIMを使えるようにするには、SIMロック解除が必要です。
ちなみに、以下の日時以降に販売されたスマホ端末に、SIMロックは設定されていません。
- ドコモ:2021年8月27日
- ソフトバンク:2021年8月18日
- au:2022年10月1日
しかしそれ以前に発売されたスマホ端末に関しては、SIMロックを解除しなければ利用できない場合があるため注意が必要です。
SIMロック解除だけではなく、古いタイプのスマホ端末が、新しく契約する携帯電話会社で使えないケースもあるため、事前に動作確認済かをチェックしておくと安心です。
現在使用中のスマホが利用できる場合でも、慎重にSIMカードを入れ替え、くれぐれも壊してしまわないように注意しましょう。
4MNP予約番号には有効期限がある
MNPの注意点として、MNP予約番号には有効期限があることも挙げられます。
MNPの有効期限は15日間で、取得時に有効期限が記載されます。
これはMNP手続きが完了するまでの有効期限で、申し込み先によっては一定の有効期限が残っていないと受け付けてくれない場合があるため注意が必要です。
たとえば大手キャリアではWeb手続きでのMNP転入申し込み時に、MNP予約番号の有効期限の残り日数が10日以上あることを条件としています。
というのも、店舗申し込みはMNP手続きは即日完了できますが、Web申し込みの場合はSIMカードの郵送などで時間がかかるため手続き可能な残り日数が異なります。
MNP手続きを行う際は、MNP予約番号を取得してからすぐに新しい携帯電話会社に申し込むようにしましょう。
5現在のキャリアで利用している特典やポイントが無効になる
MNPの注意点には、現在のキャリアで利用している特典やポイントが無効になることが挙げられます。
とくに「家族割」など特典を利用しているユーザーは要注意です。
家族の一人がMNPを行うことで家族割が適用されなくなり、月額料金が大幅に高くなってしまうことも考えられます。
このようなケースでは、家族全員でMNPをおこなう方が得かもしれません。
家族全員でMNPするメリットや注意点については「MNPで2台同時に乗り換えはできるの?手続きの流れとお得情報」をご覧ください。
キャリアポイントサービスを利用している場合は、解約とともにポイントが失効するため、
使い切ってからMNPの手続きをするとよいでしょう。
その他ポイントに関しても、解約後に継続して利用できるか確認し、必要な手続きを済ませておくと安心です。
MNPに関するよくある質問
MNPが初めてだという方は、手続きを始める前に知っておきたいことがたくさんあるでしょう。
ここでは、MNPに関するよくある質問をまとめました。
手続き前にチェックして、スムーズにMNPできるよう準備しておきましょう。
1異なる名義でMNPはできる?
基本的に異なる名義でMNPはできません。
たとえば家族全員のスマホを父親名義で契約し、子どもが社会人になってからMNPをして自分名義で支払うケースは珍しくありません。
しかし異なる名義でMNPはできません。
また格安スマホのなかには、名義変更に対応していない場合もあるため注意が必要です。
この場合は、MNPの前に名義変更しておくとよいでしょう。
3MNPをするとどのタイミングで解約になる?使えなくなるのはいつ?
MNPをして解約になるタイミングは、開通手続きが完了するときです。
予約番号を取得し、新しい携帯電話会社に申し込む時点では、契約中のサービスは使えます。
MNP手続きの最後のステップである開通手続きの際、回線の切り替えが始まると電話は使えなくなります。
回線の切り替えに要する時間は数十分から30分程度、長くても1時間程度が一般的です。
この間は電話が使えなくなるため、開通手続きを行うタイミングに注意しましょう。
4MNP予約番号を使わなかったらどうなる?有効期限ギリギリの場合は?
MNP予約番号を使わなかった場合は、有効期限が過ぎた時点で無効になります。
元の契約は解約にはならず、そのままです。
MNP予約番号の有効期限が切れてもペナルティのようなものはなく、新しい番号を再取得することになります。
なお、MNP予約番号の有効期限がギリギリの場合は、Web申し込みの際に受け付けてもらえないことがあるため注意が必要です。
ただし店舗では、MNP予約番号の有効期限がギリギリでも手続きできる場合があるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
5SIMロック解除とMNPはどちらを先にするのが正解?
SIMロック解除とMNPは、基本的にどちらを先にしても構いません。
ただし可能であれば、スムーズにMNPをするためにも、SIMロック解除を先に済ませておくのがおすすめです。
またSIMロック解除と併せて、SIMカードの種類やスマホ端末の動作確認がされているかも確認しておくと安心です。
SIMカードが届いたら、新しいスマホをすぐに使えるように事前準備をおこなっておきましょう。
ソフトバンクへMNP(乗り換え)するなら「モバシティ」がお得!
最後になりますが、ソフトバンクへMNPをお考えの方には「モバシティ」をおすすめします。
「モバシティ」はソフトバンク携帯の正規代理店であるため、MNP手続きをWeb上または店舗で完結可能です。
ソフトバンクの公式キャンペーンに加え、当店ならではの高額キャッシュバックが最短即日でもらえるのが魅力です。
また来店の手間を省いて、自宅にいながら簡単にオンライン契約できるのも大きなメリットです。
申し込みは電話一本またはメールで簡単、しかも面倒な手続きや待ち時間はありません。
MNPについて分からないことがある方や、専門スタッフに相談してから決めたい方など、さまざまなご要望をしっかりとサポートいたします。
スムーズかつお得にソフトバンクへMNPしたい方は「モバシティ」までお気軽にご相談ください!
まとめ
MNPとは、利用中の携帯電話番号を引き継いで、他の携帯電話会社の通信サービスに乗り換えられる制度のことです。
MNPを活用する主なメリットは以下の3つ。
- 新しい電話番号の周知や変更手続きが不要
- スマホの利用状況にあったプランが選べる
- MNPならではの特典が受けられる
手続きはいたって簡単で、以下の3つのステップで乗り換えられます。
- 現在使用中のキャリアでMNP予約番号を発行する
- 乗り換え先の携帯電話会社で転入を申し込む
- 開通手続き(回線利用の設定)をする
初めてMNP手続きをする方は、本記事で解説した注意点やよくある質問を参考にしてください。
また、ソフトバンクへの乗り換えを検討している方は、お得かつ充実したサポート体制で安心のソフトバンク正規代理店「モバシティ」をぜひご利用ください!