キャリア変更でメールアドレス引き継ぎが可能に!概要と注意点【最新】
MNPでキャリア変更するとき、いま使っているキャリアのメールアドレスをそのまま使えるかは気になるところ。
結論からいうと、有料のメール持ち運びサービスを利用すればキャリアメールの継続利用は可能です。
しかし、申し込みタイミングを間違えるとキャリアメールが消失してしまう恐れがあるため、失敗したくない方は持ち運びサービスの概要や注意点を事前に確認しておくことが重要です。
そこでこの記事では、キャリア変更時のメールアドレスについて、以下の点について解説します。
- メールアドレスの種類
- キャリアメール継続利用の可否
- キャリアメール持ち運びの概要・料金・注意点
- キャリアメールを継続利用しない場合の代替案
キャリア変更でメールアドレスをどうするか悩んでいる方に役立つ情報を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目 次
キャリア変更してもメールアドレスの引き継ぎが可能に!
かつてはほかの携帯業者に乗り換えると、キャリアメールを引き継ぐことができませんでした。
しかし現在は、キャリアを変更してもキャリアメールアドレスを新しい事業者でも引き継げるようになっています。
キャリアメールとは、NTTドコモやSoftBank・au・楽天モバイルなどの大手キャリアがユーザーに提供するメールアドレスです。(※Yahoo!メールやGmailなど、誰でも作れるメールは「フリーメール」)
キャリアメールはフリーメールとは異なり、誰でも使えるわけではなく、そのキャリアを使っているユーザーにのみ提供されます。
具体的には、以下のような文字列(ドメイン)を含むのがキャリアメールです。
キャリア | メールアドレス |
NTTドコモ | docomo.ne.jp |
au | ezweb.ne.jp/au.com |
SoftBank | softbank.ne.jp など |
Y!mobile | ymobile.ne.jp |
楽天モバイル | rakumail.jp など |
1【これまで】キャリア変更後は引き継ぎできなかった
2021年末ごろまでは、キャリア変更するとキャリアから提供されていたメールアドレスは消滅してしまいました。
例えば、「NTTdocomoからauにキャリア変更すると@docomo.ne.jpは使えなくなる」という感じです。
このキャリアメールが引き継ぎできないことで、キャリア変更をためらう方も少なくありません。
実際、総務省のアンケートによると、乗り換えをしない1番の理由として「メールアドレスが変わるため」と回答したユーザーは12%で、2番目の理由として挙げたユーザーについては14%という結果になっています。
特に長い間キャリアメールを使ってきたユーザーからすれば、メールアドレスを変更することでさまざまな面倒が生まれる可能性があります。
例えば、そのメールアドレスを登録しているサービスが多ければ、登録情報の作業に追われることになるでしょう。
このように今まではキャリアメール引き継ぎができないことは、携帯事業者を自由に変更するうえで障壁でした。
2【これから】「キャリアメール持ち運び」で継続利用が実現
しかし2021年12月ごろから、大手キャリア3社が「キャリアメール持ち運び」サービスを開始し、キャリア変更後もメールアドレスを引き継げるようになりました。
加えてメールアドレスだけでなく、メールボックスも引き継げるため、過去メールも見返せます。
さらにほかの大手キャリアへの変更はもちろん、格安SIMへの変更でも引き継ぐことが可能です。
2023年現在、キャリアメール持ち運びサービスに対応しているキャリアは以下のとおりです。
- NTTdocomo(2021年12月16日に開始)
- SoftBank(2021年12月20日に開始)
- au(2021年12月20日に開始)
- Y!mobile(2021年12月20日に開始)
- 楽天モバイル(2022年8月に開始)
【キャリア別】メール持ち運びの概要・料金・注意点を解説
ここからは、キャリア別にキャリアメール持ち運びサービスの概要や料金・注意点を解説します。
なおいずれのキャリアにおいても、以下の点は共通しています。
- 申し込みの有効期限が設定されている
- 毎月数百円の料金が発生する
それでは各キャリアの情報をご紹介します。
1NTTdocomoのキャリアメール持ち運び
NTTdocomoのキャリアメール持ち運びサービスの基本情報は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
料金 | 月額330円(税込)/1メールアドレス |
引き継ぎ可能なメールアドレスのドメイン | docomo.ne.jp |
申し込み期限 | 解約日から31日以内 |
NTTdocomoからほかの事業者へ乗り換える場合は、基本的に解約日から31日以内に申し込みが必要です。
乗り換えにともなうさまざまな手続きで忘れてしまうことがないよう気をつけましょう。
注意点として、NTTdocomoからオンライン専用プランのahamoへ乗り換える場合、プラン変更と同時に申し込まなければなりません。
また現時点でNTTdocomo回線を契約中であることも条件です。
さらに回線の契約名義が法人の場合は持ち運びできないため注意しましょう。
2auのキャリアメール持ち運び
auのキャリアメール持ち運びサービスの基本情報は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
料金 | 月額330円(税込)/1メールアドレス |
引き継ぎ可能なメールアドレスのドメイン | ezweb.ne.jp/au.com |
申し込み期限 | 解約日から31日以内 |
注意点として、キャリア持ち運びを申し込む前に迷惑メールフィルターを設定していた場合、その設定は引き継ぎができません。
サービスの申し込み完了後に、自身で再び迷惑メールフィルターの設定をする必要があります。
3SoftBankのキャリアメール持ち運び
SoftBankのキャリアメール持ち運びサービスの基本情報は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
料金 | 月額330円(税込)/1メールアドレス 年額3,300円/1メールアドレス |
引き継ぎ可能なメールアドレスのドメイン | softbank.ne.jp/disney.ne.jp など |
申し込み期限 | 解約日から31日以内 |
SoftBankの料金体系はほかのキャリアとは少し異なります。
月額料金は同じですが、年額だと3,300円になり月額より安くなります(月換算で275円)。
NTTdocomoと同じく、法人名義の回線を契約している場合はサービス利用不可です。
4Y!mobileのキャリアメール持ち運び
Y!mobileのキャリアメール持ち運びサービスの基本情報は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
料金 | 月額330円(税込)/1メールアドレス 年額3,300円/1メールアドレス |
引き継ぎ可能なメールアドレスのドメイン | @ymobile.ne.jp/emobile-s.ne.jp など |
申し込み期限 | 解約日から31日以内 |
Y!mobileのキャリアメール持ち運びサービスは、SoftBankのサービス内容とおおむね同じです。
5楽天モバイルのキャリアメール持ち運び
楽天モバイルのキャリアメール持ち運びサービスの基本情報は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
料金 | 月額330円(税込)/1メールアドレス |
引き継ぎ可能なメールアドレスのドメイン | rakumail.jp |
申し込み期限 | 解約日から31日以内 |
楽天モバイルのキャリアメール持ち運びサービスでは、将来、楽天モバイルの回線と再契約した場合に「出戻り」が可能です。
利用者のなかには、別の事業者に乗り換えたものの、乗り換え先が気に入らなくなる方がいらっしゃるかもしれません。
もしそのユーザーが乗り換え先から楽天モバイルへ戻った場合、持ち運びサービスは自動的に解約され、新たに楽天キャリアメールを引き継ぐことができます。
この場合、月額料金を払い続ける必要はないでしょう。
キャリアメール持ち運びサービスのなかには、乗り換え元の事業者と再契約する際に、このような「出戻り」ができないケースがあるようです。
出戻りできない場合、乗り換え先に持ち運んでいたキャリアメールを、乗り換え元で再び使うには、持ち運びサービスを継続利用しなければなりません。
これだと月額基本料金に加えて持ち運びサービスの料金も支払うことになり、乗り換え前よりトータルコストが高くなる恐れがあります。
「キャリアメール持ち運び」vs「フリーメール」どちらを選ぶべき?
キャリアメール持ち運びサービスは便利ですが、なかには以下のような疑問をもつ方もいらっしゃるかもしれません。
- 「毎月数百円払ってまでキャリアメールを引き継ぐ意味はある?」
- 「キャリア変更を機に、フリーメールに変えてもいいんじゃないの?」
このような疑問をもっている方のために、キャリアメール持ち運びとフリーメールへの変更を比較しました。
それぞれのサービスがおすすめの方をご紹介しますので、参考にしてください。
1キャリアメール持ち運びがおすすめの方
キャリアメール持ち運びサービスの利用をおすすめするのは、以下のような方です。
- 今のキャリアメールで登録しているサービスが多すぎて変更が面倒な方
- 長年使ってきたキャリアメールに愛着がある方
キャリアメールのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット・デメリットを比較して、持ち運ぶ必要があるかご検討ください。
-
【メリット】
- 信頼性が高く迷惑メール処理されにくい
- 特定のサービスでキャリアメール以外利用不可となることがまれにある
キャリアメールを得るにはキャリアと契約する必要がありますが、それには個人情報の提示が求められます。
そのようにして得たキャリアメールは、信頼性がある程度保証されています。
-
【デメリット】
- 実質的に有料(キャリアを契約してはじめて入手できるため)
- ほかの事業者に乗り換えるときに無料で使い続けられない
すでに解説したとおり、キャリアメールの引き継ぎには月に300円程度かかります。
これが無駄な出費と感じるかどうかは、キャリアメールをどれくらいの頻度使っているかによるでしょう。
キャリアメールを使う機会が減っている
キャリアメールを使う方は依然として多いと思われますが、しかし最近ではLINEなどほかのコミュニケーション手段が台頭していて、メールの使用頻度そのものが下がってきている感があります。
特定のキャリアと契約しないと得られないキャリアメールについては、特に使用頻度が落ちているでしょう。
また、以前はキャリアメールでないと登録できないサービスが存在しましたが、最近ではほとんどありません。
そのため、「キャリアメールの絶対的必要性はほとんどない」といっても過言ではないでしょう。
フリーメールは市民権を獲得した
フリーメールについては後述しますが、近年フリーメールは「市民権を獲得した」といえるほど普及しています。
取得が容易なフリーメールは、信頼性に関してはキャリアメールより低いです。
とはいえ、最近は多くのユーザーがフリーメールを当たり前のように利用しています。
メールアドレスの登録が必要なサービスでは、フリーメールも使えるのが一般的です。
このような状況から、キャリアメールとフリーメールとの差が感じられにくくなっているでしょう。
繰り返しになりますが、「キャリアメールが絶対必要」と断言できる理由は、ほぼないといえます。
2フリーメールへの切り替えがおすすめの方
キャリア変更にともない、フリーメールへ変更するのがおすすめなのは以下のような方です。
- キャリアメールで登録したサービスの変更をおっくうに感じない方
- すでにフリーメールを多用している方
これまでにキャリアメールでさまざまなサービスを登録してきて、キャリア変更をしてメールアドレスが変わった場合は登録情報の変更作業が必要です。
登録サービス数により手間は変わりますが、それがさほど面倒に感じないのであれば、フリーメールに変更しても不都合はないでしょう。
すでにキャリアメールとは別にフリーメールも併用している方の場合は、変更がよりスムーズです。
キャリアメールを持ち運ぶか、フリーメールに変更するかを決めるうえで、フリーメールのメリット・デメリットを把握しておくようおすすめします。
-
【メリット】
- 誰でも無料で入手できる
- インターネットがあればどの端末からでもログイン&メール送受信できる
-
【デメリット】
- プライバシーやセキュリティの問題が多少心配される
- 迷惑メールとして処理されやすい
フリーメールへの切り替えで必要な3つの作業
キャリアメールからフリーメールへ切り替えることにした場合、以下3つの作業を行っておくようおすすめします。
大事なメールはバックアップを取っておく
各キャリアのメールアプリにある「設定」から、大切なデータをバックアップしておきます。
スマホの内部ストレージや外部ストレージ、あるいはクラウドにメールを保存しておきましょう。
キャリアメールで連絡を取る相手にアドレス変更を通知する
現在キャリアメールで連絡を取っている相手がいるなら、フリーメールアドレスを教えて登録してもらえるよう通知しましょう。
キャリアメールで登録していたサービスの登録情報を更新する
キャリアメールをメールアドレスとして登録しているサービスがあるのなら、ひととおり変更しましょう。
「多くのサービスに登録してきて、どのサービスにキャリアメールを登録したか覚えていない」という場合は、頻繁に使っているサービスから優先して変更します。
とくにクレジットカードなどお金に関するサービスや、「2段階認証」の手段としてメールアドレスを使うサービスなどは、速やかに変更するようおすすめします。
まとめ
現在キャリアと携帯の契約をしている場合、キャリアを変更する際に何も手続きをしないとキャリアメールは消失してしまいます。
そのためキャリアメールを多用している方や、継続して利用したい方は、各キャリアが提供するキャリアメール持ち運びサービスを利用しましょう。
持ち運びサービスを活用すれば、そのメールアドレスで登録していたサービスの登録情報を変更したり、知人にメールアドレスが変更したことを伝えたりする手間がなくなりとても楽です。
しかし毎月300円程度かかることや、フリーメールが便利に使えることなどを考えると、持ち運びの必要性はそこまで高くない気がします。
サービスなどの登録情報の変更作業が大変でなく、キャリアメールを多用していないのであれば、キャリア変更を機にフリーメールへ切り替えてもよいかもしれません。
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