ガラケー乗り換え(MNP)はどのキャリアがお得?料金プランを比較
「もう少しガラケーを使いたいけど、乗り換えできる?」
ガラケーユーザーのなかには、このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、ガラケーでの乗り換えは可能です。
MNPを使って乗り換えすれば、同じ電話番号を引き続き使えます。
しかも乗り換え方法によっては、キャッシュバックや機種代大幅割引などの特典を受けることも!
この記事では、ガラケー乗り換えについて以下の役立つ情報をまとめました。
- ガラケー乗り換えの今後
- ガラケーとスマホのメリット・デメリット比較
- スマホへの変更を検討するとよい理由
最後におすすめの乗り換えサービスもご紹介しますので、ぜひご一読ください。
目 次
ガラケーの乗り換え(MNP)前に押さえておくべき基礎知識
最近ではスマホが主流になり、ガラケーを持っている方がだいぶ少なくなりました。
※ガラケーは「ケータイ」や「フィーチャーフォン」とも呼ばれます。
しかしガラケーは使い勝手が良く、「この先も使い続けたい」と考えいる方も少なくありません。
そこで現在ガラケーを使っているユーザーが、ほかの携帯事業者のガラケーへ乗り換えるときに、どうのような点を覚えておくとよいでしょうか?
ガラケー乗り換え時に役立つポイントをご紹介します。
13G回線はサービス終了へ!4Gガラケー(ガラホ)は今後も使える
「ガラケーへの乗り換えは可能」と説明しましたが注意点もあります。
それは「3G回線を使用したガラケーは、近いうちに使えなくなる」という点です。
そのためガラケーの乗り換えをするのであれば「4Gガラケーへの乗り換え」をする必要があります。
ちなみに「3G」や「4G」とは通信規格の世代のことで、それぞれ「第3世代」や「第4世代」といった呼び方をされています。
ざっくりいうと、数字が大きいほど世代が新しく、快適な通信ができます。
また3Gは少し前の通信規格であり、現在は4Gあるいは「5G」が現在の主流となっています。
さてこの3Gですが、大手キャリアは古い通信規格である3G回線を、以下のタイミングで停波(提供終了)すること決まっています。
- NTTドコモ:2026年3月に終了
- SoftBank:2024年1月
- auは2022年3月に停波済み
停波すると3G回線は使えないため、3G回線を使うガラケーは数年以内に使えなくなります。
※ガラケーだけでなく、3G対応のiPhoneなども使用不可。
また3Gガラケーを新たに生産・発売しているメーカーもありません。
一方、現在主流の4G回線は引き続き使われるため、4G対応ガラケーであれば当面は問題ありません。
このような理由から、ガラケーの乗り換えをする方は3G回線を使うガラケーではなく、4G回線を使うガラケーに乗り換える必要があります。
2キャリアではまだまだガラケー向けプランや端末の取り扱いあり
4G対応ガラケーについては、大手キャリアがまだまだ料金プランや端末を取り扱っています。
格安SIMの場合についても、ガラケー向けプランを見つけるのは難しいですが、通信サービスを活用することは可能です。
※通話だけで、データ通信は使えないケースもあります。
今後もしばらくガラケーを使いたい場合、4Gガラケーを選んでおけば心配ありません。
とはいえ、「最近スマホばかり売られているので、いずれガラケーがなくなってしまうのでは?」と心配な方もいるはずです。
でも心配はいりません。
なぜならガラケーには一定のニーズがあり、利用者が非常に多いので、ガラケーが近いうちに市場から姿を消すことは考えにくいからです。
総務省の発表によると、3Gの契約者は2021年12月時点で2,074万件もありました。
3G回線を使う通信の大半はガラケーであるため、現在でもかなりの数の3Gケータイが利用されているのが分かります。
そのため、万が一3Gガラケーは使えなくなるとしても、4Gガラケーをはじめ、ガラケー自体が消えてしまう可能性は低いでしょう。
ガラケーからの乗り換えは「ガラケー」「スマホ」どちらを選ぶ?
繰り返しになりますが、いま使っているガラケーから別のガラケーに乗り換える場合は、4G対応ガラケーを選ぶ必要があります。
ここで携帯事業者の乗り換えを機に、一度、スマホの使用を検討するのをおすすめします。
長らくガラケーを使っていると、「ガラケーを使い続けるほうが楽だ」「スマホは操作が難しそうで不安」といった考えを持つ方も少なくないでしょう。
しかしスマホには、ガラケーにはない様々なメリットがあります。
携帯の使い方の幅を広げてくれるメリットがたくさんあるため、検討する価値は十分にあります。
ここからは参考情報として、ガラケーとスマホそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
「ガラケーではなく、スマホへの乗り換えも考えようかな」と思っている方は、ぜひ参考にしてください。
1ガラケーのメリット・デメリットから向いている人を解説
ガラケーのメリット
ガラケーには以下のようなメリットがあります。
■一般的に通信費が安い
2021年に株式会社MM総研が大手キャリアを対象に行った調査によると、スマートフォンとガラケーの平均月額利用料金は以下のとおりです。
- スマホ:5,037円
- ガラケー:2,602円
出典:株式会社MM総研「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態」
この調査が裏付けているように、ガラケーは通話やメールなどわずかな機能しか使わない場合が多いため、月額料金が安い傾向にあります。
■コンパクトで持ち運びやすい
ガラケーは基本的に折りたたみ式でコンパクトサイズなため、どこにでも収納・携帯しやすいです。
■ボタン操作が楽
ユーザーにより好みは分かれますが、物理的なボタンが操作しやすいと感じる方も多いでしょう。
■バッテリーの持ちがよい
画面が小さい上にたくさんの機能を使わない分、バッテリーの持ちがよいのも魅力です。
ガラケーのデメリット
一方、ガラケーには以下のようなデメリットがあります。
■画面が小さくて見えにくい場合がある
スマホと比較すると、ガラケーの画面はかなり小さいです。
解像度も高くないため、さまざまな情報を閲覧したり、こまかな操作をしたりするのには不向きでしょう。
■便利な機能を持つアプリが使えない
ガラケーの機能は通話とメールがメインであり、スマホのようには便利な機能が利用できません。
たとえば、健康管理や地図・SNS・ショッピング・ビジネス・読書・各種クラウド・動画視聴などのサービスを自由に使えません。
メリット・デメリットを踏まえると、ガラケーは以下のような方に向いています。
- ボタンで操作するのが好きな方
- 通話とメールが使えればよい方
2スマホのメリット・デメリットから向いている人を解説
スマホのメリット
スマホには以下のようなメリットがあります。
■画面が大きくて見やすい
スマホは画面がガラケーより何倍も大きいため、Webサイトを見るのにも、動画を視聴するのにも適しています。
ガラケーと比べて手の上での操作感は多少悪くなるかもしれませんが、視認性は大きく向上します。
家族とビデオ通話するときにも、相手の顔を見て話しやすく、コミュニケーションを取るのが楽しくなるでしょう。
■さまざまな便利アプリを入れられる
スマホには、自分の好きなアプリを入れられます。
アプリの種類は、エンターテインメントから暮らしに役立つアプリまで幅広く、ビジネスに役立つものもあります。
暮らしに役立つアプリとしては、たとえば防災情報や健康管理のアプリなどが挙げられるでしょう。
ビジネスに役立つアプリとしては、タスク管理やビジネス情報・文書編集・エクセル編集などがあります。
■カメラの性能がよい
ほかにも最近のスマホは総じてカメラ性能が高く、ちょっとした撮影ならデジカメがなくても十分なほどです。
覚えておきたいことを写真に撮ったり、風景をビデオにおさめたりなど、カメラだけでも十分楽しめます。
スマホのデメリット
スマホには以下のようなデメリットがあります。
■ガラケーより操作感が悪く感じる可能性がある
スマホはタッチ操作が基本です。
物理的なボタンがないため、操作をしている感覚があまり感じられず、操作感に慣れない方もいらっしゃるでしょう。
■電池の消費がガラケーより早い
バッテリーの消耗も早いです。
画面が大きいうえに、さまざまな機能を使うことが多いため、1日でバッテリーを使い切ってしまうことも珍しくありません。
バッテリー持ちはスマホの性能にもよりますが、ガラケーよりもこまめな充電が必要です。
以上の点を踏まえると、スマホは以下のような方に向いています。
- さまざまな便利アプリを使いたい方
- 動画やインターネットを頻繁に使う方
- 画面が小さいと見えない方
ガラケーからスマホに乗り換えがお得!3キャリアの料金プラン紹介
ガラケーからスマホに乗り換えたい方は、スマホビギナーの方を対象にしたプランに契約するのがおすすめです。
ここでは、大手3キャリアのお得なプランをご紹介します。
ご紹介するのは以下3つです。
- ドコモ:『はじめてスマホプラン』
- au:『スマホスタートプランライト 5G/4G』
- ソフトバンク:『スマホデビュープラン+』
各プランの基本情報を簡潔にご紹介します。
1ドコモ:『はじめてスマホプラン』
『はじめてスマホプラン』は、1GBのデータ容量と5分以内の無料国内通話がセットになったプランです。
1GBはデータ容量として少なめですが、家にWi-Fiがあり、外出先では通話やメールくらいしか使わない場合には十分でしょう。
利用目安は、動画視聴なら2~3時間、音楽を聴くなら20時間ほどで消費する容量です。
また5分以内の通話に抑えれば、何度通話しても通話料は無料です。
家族もドコモを使っている場合は『ファミリー割引』を適用して、家族内通話を24時間無料にすることもできます。
月額料金は税込1,980円。
ただし各種割引を適用すると、最大12ヶ月間1,265円で使えます。
具体的には、『はじめてスマホISP割』で165円、『はじめてスマホ割』で550円が割引されます。
※dカードで支払う場合はさらに187円安くなり、1,078円。
13ヶ月目以降は割引が限定され、1,815円と高くなります。
※dカードで支払う場合は187円安くなり、1,628円。
少し高いと感じる場合は、このタイミングで別の安いプランに乗り換えるのもありです。
1年間使ってスマホに慣れているころなので、ほかの都合のよいプランを見つけるのはさほど難しくないでしょう。
なお、『かけ放題オプション』を税込1,100円で追加すれば、一部の番号を除き、国内通話はかけ放題になります。
ドコモの『はじめてスマホプラン』は、データ使用はわずかで、短い通話をたくさんしたい方におすすめです。
2au:『スマホスタートプランライト 5G/4G』
『スマホスタートプランライト 5G/4G』は、ドコモよりデータ容量が多く、4GBまで利用可能です。
4GB、動画なら8~12時間ほど、音楽を聴くなら80時間ほどで消費する容量。
ドコモよりもデータ容量に余裕があるため、さまざまなインターネットサービスを試しやすいでしょう。
ただし注意点として、ドコモとは異なり、基本プランには無料通話サービスが含まれていません。
月額料金は税込2,453円ですが、各種割引を適用して、契約翌月から1年間は1,265円で利用可能です(ドコモと同じ)。
具体的には、『スマホスタート1年割』で1,188円が割引されます。
※au PAYカードで支払う場合は187円安くなり、1,078円。
2年目以降は割引がなくなり、2,453円と高くなります。
※au PAYカードで支払う場合は187円安くなり、2,266円。
2年目になると月額料金がドコモより638円高くなるため、安く抑えたい場合は再度このタイミングで乗り換えを検討できるでしょう。
通話する機会が多い方は、2種類の通話オプションを追加可能です。
- 5分以内の国内通話がかけ放題になる通話オプション:月額税込880円
- 国内通話が24時間かけ放題になる通話オプション:月額税込1,980円
60歳以上の方の場合、『通話定額割60』が適用され、上記1,980円のオプションを880円で利用できます。
auの『スマホスタートプランライト 5G/4G』は、スマホ乗り換えを機にデータ通信をいろいろ試してみたい方におすすめです。
あるいは、60歳以上の方で時間を気にせずたくさん通話したい方にも向いています。
3ソフトバンク:『スマホデビュープラン+』
『スマホデビュープラン+』には、4GBのデータ容量と20GBのデータ容量の2つのプランがあります。
ここでは4GBのデータ容量プランで比較してみましょう。
こちらのプランには、auと同じく無料通話サービスは基本プランに含まれていません。
月額料金は税込2,266円ですが、各種割引で契約翌月から12ヶ月は1,078円で利用可能です(ドコモやauより安い)。
具体的には、『1年おトク割+』で1,188円が割引されます。
ドコモやauと異なり、特定の支払い方法を選ばなくても最初から1,078円になるためお得感があります。
しかもソフトバンクの場合、3Gガラケーから乗り換える方はさらにお得です。
2023年2月15日より、3G回線利用者限定のキャンペーンで、1,078円の割引価格が2年間続きます。
ドコモやauでは、2年目以降の月額料金が高くなりますが、ソフトバンクでは当キャンペーンにより2年目も割安です。
なお通話する機会が多い方は、2種類の通話オプションを追加可能です。
- 5分以内の国内通話がかけ放題になる通話オプション:月額税込880円
- 国内通話が24時間かけ放題になる通話オプション:月額税込1,980円
60歳以上の方の場合、上記1,980円のオプションを880円で利用できます。
ソフトバンクとauのプラン内容を比較すると、データ容量や通話オプションなど、全体的に内容が非常に似ています。
ただし上記のキャンペーンゆえに、3Gガラケーからの乗り換えについてはソフトバンクが有利です。
ソフトバンクの『スマホデビュープラン+』は、スマホを長く低価格で使いたい方や、いろいろなデータ通信を試したい方におすすめです。
また、60歳以上の方で通話オプションをつけたい方にもよいでしょう。
ガラケー乗り換えに関するQ&A
ここからは、ガラケー乗り換えに関する以下の質問を取り上げます。
- いま使っているガラケーをほかのキャリアでも使える?
- 3G対応のガラケーはまったく使えなくなるの?
- 5Gのガラケーは存在する?発売される可能性は?
- スマホに変えると通信費は高くならない?
- ガラケーのデータをスマホに移行できる?
ガラケー乗り換えを検討する際のヒントになるため、ぜひ参考にしてください。
1いま使っているガラケーをほかのキャリアでも使える?
契約中の回線と乗り換え先の回線の種類が異なる場合、SIMロックを解除すれば使えます。
※「ドコモ回線→ドコモ回線を借りている格安SIM」など、回線の種類が同じであれば不要。
キャリアを乗り換えるときに新しいガラケーを購入するのではなく、いまのガラケーを使いたい場合は、まずSIMロック解除しましょう。
各キャリアに連絡し、解除方法を教えてもらいます。
手続方法や機種によっては無料で解除できる可能性がありますが、税込3,300円ほどかかる場合もある点にご注意ください。
SIMロックを解除する場合の注意点は、解除後に使える機能が通話とSMSのみになる場合があることです。
メールの送受信やネット接続ができなくなる恐れがあるため、不都合がある場合は、解除前に契約中キャリアや乗り換え先に問い合わせるようおすすめします。
SIMロック解除に不安があるか面倒なようなら、現在使っている回線と同じ回線の事業者に乗り換えるとよいでしょう。
23G対応のガラケーはまったく使えなくなるの?
3Gが停波すると通信はできなくなりますが、一部の機能はそのまま使えます。
あくまでサービス終了するのは、3G回線を使った通信のみです。
ガラケー本体の機能そのものが消え去るわけではありません。
Wi-Fi機能や計算機能など、3G回線とは関係ないサービスはそのまま使えます。
35Gのガラケーは存在する?発売される可能性は?
5G対応ガラケーは、2023年4月時点で販売されていません。
ただし、今後発売される可能性は十分にあります。
現在主流の4G回線ではガラケーが活躍していますし、先述のとおりガラケーの需要はまだまだ大きいようです。
そのため、一定のニーズを考えて、今後5G対応ガラケーを製造するメーカーが出てくる可能性は低くありません。
とはいえ現在の携帯市場では完全にスマホが全盛期に入っているため、5G対応ガラケーが出るとしても、それほど積極的な宣伝はされないかもしれません。
機種のバリエーションも多くはないと予想されます。
4スマホに変えると通信費は高くならない?
必ずしも高くなるとは限りません。
本記事の冒頭で、月額利用料金の平均はガラケーよりスマホが高いと説明しました。
ただしこれは一般論であり、個々のケースでは別です。
スマホに乗り換えても格安の料金プランを選択すれば、いまのガラケー通信費と遜色ないか、むしろ安くなる可能性もあるでしょう。
たとえば前述のソフトバンク『スマホデビュープラン+』では、2年間4GBつきで税込1,078円しかかかりません。
通話料金は別途かかりますが、通話オプションをつければプラス880~1,980円で無料通話が可能です。
また、「スマホにしても通話だけ」という場合、通話のみのプランを契約できます。
たとえばpovoのプランであれば、5分以内通話かけ放題を月額税込550円で利用可能です。
このように、スマホにすると必ずしも高くなるわけではなく、契約内容により料金は大きく変わります。
料金が気になる場合は、契約する料金プランを工夫すれば問題ありません。
5ガラケーのデータをスマホに移行できる?
可能です。
microSDカードを使ったり、携帯事業者が提供するサービスを使ったりすれば、電話帳や写真・動画・メールなどのデータを移行できます。
microSDを使う場合は取扱説明書を参照してください。
サポートを受けたい場合は、キャリアショップで相談すればOKです。
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3Gガラケーからのデータ容量4GBの場合、2年間は月額税込1,078円でスマホをご利用いただけます。
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1回5分の無料通話が可能なオプションは月額税込880円、時間制限なしのオプションは1,980円でそれぞれ追加可能。
60歳以上の方の場合、時間制限なしのオプションが割引料金880円になり、誰とでも国内通話ができます。
データ通信も通話もお得な料金で楽しみたい方に、本プランはおすすめです。
まとめ
いまのガラケーを変えて、他社で新しいガラケーに乗り換えることは可能です。
注意点として、3G回線はすでにauで停波しており、ドコモとソフトバンクでも数年以内に停波予定です。
そのため近い将来、3G回線を使うガラケーでは通信できなくなります。
ガラケーを使い続けたい場合は、4G対応のガラケへ乗り換えるようにしましょう。
ただし、ガラケーに特別なこだわりがない場合は、ガラケーからスマホへチェンジするのがおすすめです。
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