ルーターはMNPできない!そのときは格安SIMが便利!
スマホやタブレット、PCなどの機器からインターネット接続できる通信機器が「モバイルWi-Fiルーター」です。
そこで、スマホのMNP(携帯乗り換え)に合わせてモバイルWi-Fiルーターも乗り換えたい!とお考えの方もいるのでは?
そんな方に、今回はモバイルルーターのMNP(携帯乗り換え)について解説いたします。
まず結論から言えば、モバイルWi-Fiルーターのようなデータ通信回線のMNP(携帯乗り換え)はできません。
それは音声契約回線のみがMNP(携帯乗り換え)の対象になっているからです。
どうしてもMNP(携帯乗り換え)したいという方は、現在の契約を解約して新たに格安SIMのデータSIMに申し込むという方法があります。
ここからはモバイルWi-FiルーターがMNP(携帯乗り換え)できない理由や格安SIMのデータSIMに申し込む方法をご紹介します。
モバイルWi-FiルーターはMNPできない!
今ではスマホやタブレットを利用して動画やSNSなどのインターネットサービスを楽しんでいる方は多いですよね。
でも、使い過ぎると通信制限がかかるので毎月お困りの方もいるのでは?
そこで「モバイルWi-Fiルーター」を利用することで、複数の端末から利用可能なうえにパケット代の節約にも貢献してくれるのです。
また、モバイルWi-Fiルーターは他にも、
- WiMAX
- Pocket Wi-Fi
と呼ばれることもありますが違いは分かりますか?
いずれも持ち運びができる小型のWi-Fiルーターなのは同じですが、
- モバイルWi-Fiルーター:ドコモ
- WiMAX:UQコミュニケーションズ(au)
- Pocket Wi-Fi:Y!mobile(Softbank)
このように提供する会社の製品名に違いがあるのです。
ここからの説明は「モバイルWi-Fiルーター」に統一して進めていきます。
実はこの3種類のモバイルWi-Fiルーターには電話番号(契約電話番号)が付与されます。
なぜ?と感じますが、モバイルWi-Fiルーターは携帯電話回線を利用して無線でインターネット接続するサービス。付与された電話番号で通話ができる訳ではなく、契約を識別するための番号として電話番号が付与されているのです。
1データ回線はMNP(携帯乗り換え)できない!
電話番号があるなら、例えばモバイルWi-FiルーターからPocket Wi-FiにMNP(携帯乗り換え)できるのでは?
などの乗り換えができると思いますよね。
しかし説明した通り、MNP(携帯乗り換え)は音声契約回線から音声契約回線への乗り換えが原則になっています。
モバイルWi-Fiルーターはあくまでデータ通信機器です。電話番号が付与されていても、そのままでは電話機として利用できないためMNP(携帯乗り換え)は基本的にできないのです。
現在の契約を解約して格安SIMのデータSIMに申し込む!
前項でも説明した通り、モバイルWi-Fiルーターなどのデータ通信機器には電話番号が付与されていますがMNP(携帯乗り換え)はできません。
MNP(携帯乗り換え)する方法として、現在契約しているデータ回線プランから音声回線プランに変更すればMNP(携帯乗り換え)は可能。
しかし音声回線プランに変更してしまうと、スマホなどは利用できてもモバイルWi-Fiルーターはデータ通信機器として役割が果たせなくなります。
モバイルWi-Fiルーターなどのデータ通信機器を利用する目的はあくまでインターネット接続ですよね。そのため、どうしても電話番号を残したいという方以外は無理に音声回線に変更する必要はないでしょう。
1解約して格安SIMのデータSIMに申し込む!
基本的にモバイルWi-Fiルーターに付与された電話番号を利用している方は少ないですよね。
そこでMNP(携帯乗り換え)にはなりませんが、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアで契約しているデータ通信回線を解約して格安SIMのデータSIMに申し込むという方法が一番手軽で便利な方法になります。
解約して手元に残ったモバイルWi-Fiルーターに格安SIMのデータSIMを挿せば、再びWi-Fiルーターとして使えるようになるわけです。
その際モバイルWi-Fiルーターのタイプによって使えない機器もあるので注意が必要です。
格安SIMで使えるWi-Fiルーターには、
W01/W02/W03/W04/WX01/WX02/WX03
といったタイプがあるので申し込む際に確認するようにしましょう。
主なMVNOのデータSIMのプラン内容は以下の通りになります。以下はすべて税別額です。
◆mineo(マイネオ)
シングルプラン(データ通信のみ)
基本データ容量 | auプラン | ドコモプラン | ソフトバンクプラン |
500MB | 700円 | 700円 | 790円 |
3GB | 900円 | 900円 | 990円 |
6GB | 1,580円 | 1,580円 | 1,670円 |
10GB | 2,520円 | 2,520円 | 2,610円 |
20GB | 3,980円 | 3,980円 | 4,070円 |
30GB | 5,900円 | 5,900円 | 5,990円 |
◆UQ mobile
(au回線のみ)
プラン名 | 月額基本料金 |
データ高速プラン(~3GBまで) | 700円 |
データ無制限プラン(容量無制限) | 900円 |
◆楽天モバイル
データSIM(ドコモ回線)
プラン名 | 月額基本料金 |
ベーシックプラン | 525円 |
3.1GBプラン | 900円 |
5GBプラン | 1,450円 |
10GBプラン | 2,260円 |
20GBプラン | 4,050円 |
30GBプラン | 5,450円 |
◆OCN モバイルONE
データ通信専用SIM(ドコモ回線)
コース | 基本料金 |
110MB/日 | 900円 |
170MB/日 | 1,380円 |
3GB/月 | 1,100円 |
6GB/月 | 1,450円 |
10GB/月 | 2,300円 |
20GB/月 | 4,150円 |
30GB/月 | 6,050円 |
500kbps(15GB/月) | 1,800円 |
◆IIJ mio(みおふぉん)
データ通信専用SIM(ドコモ回線)
プラン名 | 月額基本料金 |
ミニマムスタートプラン(3GB) | 900円 |
ライトスタートプラン | 1,520円 |
ファミリーシェアプラン | 2,560円 |
◆BIGLOBEモバイル
データSIM(ドコモ回線)
プラン名 | 月額基本料金 |
3GB | 900円 |
6GB | 1,450円 |
12GB | 2,700円 |
20GB | 4,500円 |
30GB | 6,750円 |
以上、MVNO6社のデータ通信プランをご紹介しましたが、大手キャリアと比較するとかなり安く押さえられます。
参考までにドコモのデータ通信製品向けの料金プランは以下の通りになります。
◆ドコモ 「データプラン(ルーター)」
データプラン(ルーター)基本使用料(2年契約):1,200円/月
インターネット接続サービス:200円/月
パケットパック
◆使った容量に応じて支払い
データ量 | 月額料金 | 基本料を含めた月額合計 |
ステップ1(~1GB) | 2,900円 | 4,300円 |
ステップ2(~3GB) | 4,000円 | 5,400円 |
ステップ3(~5GB) | 5,000円 | 6,400円 |
ステップ4(~20GB) | 7,000円 | 8,400円 |
◆定額
データ量 | 月額料金 | 基本料を含めた月額合計 |
ウルトラデータLLパック(30GB) | 8,000円 | 9,400円 |
ウルトラデータLパック(20GB) | 6,000円 | 7,400円 |
以上の内容となり、3GBプランで比較すると格安SIMの方が6割~7割程度安くなります。
大手キャリアで契約しているモバイルWi-Fiルーターなどのデータ通信機器は基本的にMNP(携帯乗り換え)できません。
そこで一度解約して格安SIMのデータSIMに申し込む方法が最もベストな方法といえます。
まとめ
今使っているモバイルWi-Fiルーターを他のキャリアにMNP(携帯乗り換え)したい!と思っても、基本的にデータ通信機器の乗り換えはできません。
その際、音声回線に変更することでMNP(携帯乗り換え)はできますがデータ通信機器の役割が果たせなくなります。
そこでMNP(携帯乗り換え)とはニュアンスは異なりますが、契約しているデータ通信プランを解約して格安SIMのデータSIMに申し込む方法がおすすめです。
解約したデータ通信機器に格安SIMのSIMカードを差し込むだけでWi-Fiルーターとして利用できるので、大手キャリアのデータ通信料金が高くてお困りの方は格安SIMに乗り換えてみてはいかがですか。