格安SIMへのMNPでよくある失敗例とその対策法!
大手キャリアから格安SIMへMNP(携帯乗り換え)を考えている人の中には、
「失敗したらどうしよう!」
「何か注意しておいた方がいいことがあるのかな?」
など、乗り換えた後で失敗するのではないかと心配している方もいるのではないでしょうか?
そんな方に今回は、格安SIMへのMNPでよくある失敗例とその対策法をご紹介します。
格安SIMといえば、料金プランがシンプルで月額料金も安いため、毎月のスマホ料金を削減するために契約する方が増えています。
しかし、基本的にドコモやau、ソフトバンクの大手キャリアと格安SIMではサービス形態が違います。そのため、実際に大手キャリアから格安SIMに乗り換えるとなると失敗しないか心配になるものです。
ここからは、大手キャリアから格安SIMにMNP(携帯乗り換え)で失敗しないか心配している方へ、よくある失敗例と同じ失敗をしないための対策法をご紹介します。
大手キャリアから格安SIMへのMNPでよくある失敗例
MNP(携帯乗り換え)は普通、ドコモやau、ソフトバンクの大キャリア間で行われていたのが、今ではMVNOに乗り換える人が増えています。
MVNOは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略語で、格安SIMを提供する事業者になります。
特徴は、大手キャリアから通信回線を借り受け、独自のサービスを加えて携帯電話サービスを提供していることです。
- mineo(マイネオ)
- UQ mobile
- Y!mobile
- LINEモバイル
- 楽天モバイル
- BIGLOBEモバイル
などのMVNOが格安SIMを提供しています。テレビCMでもお馴染みなので、名前程度は知っているのではないでしょうか。
1格安SIMへのMNP(携帯乗り換え)でよくある失敗例
格安SIMは、料金プランがシンプルで月額料金が安いといった魅力があり、大手キャリアから格安SIMへMNP(携帯乗り換え)する人が増える一方で、失敗する人が多いといいます。
基本的に、大手キャリアから格安SIMという異なるサービス形態にMNP(携帯乗り換え)することから、
◆MNP(携帯乗り換え)したとき
- ➀何日かスマホが使えなくなった
- ➁今まで使っていたスマホが使えなかった
- ➂キャリアメールが使えなくなった
◆MNP(携帯乗り換え)したあと
- ➃電話し過ぎて月額料金が高くなった
- ➄大手キャリアと比べると通信速度が遅い
といった失敗がよくある例として挙げられます。
格安SIMは維持費が安くなるメリットはあります。しかし、大手キャリアと違ってそれぞれ独自の携帯電話サービスを提供しているので、MNP(携帯乗り換え)を検討するときは、候補にしているMVNOの下調べが大切になります。
失敗例と同じ失敗をしないための対策法
ここからは、前項で挙げた5つの失敗例の具体的な内容と、同じ失敗をしないようにするためにその対策法を説明していきます。
1MNP(携帯乗り換え)したとき
失敗例➀何日かスマホが使えなくなった
MNP(携帯乗り換え)は、移転元のキャリアでMNP予約番号を取得して、15日以内に移転先のキャリアで新規契約すれば手続きは完了します。
しかし、格安SIMに乗り換える場合、MNP予約番号を取得して新規契約の手続きをしてから、新しいSIMカードが届くまで何日間かスマホで電話・メールができなくなる可能性があります。
具体的には、格安SIMとの新規契約手続きが完了した時点で、それまで使っていた端末は使えなくなるので、新しいSIMカードが届くまでの間、通話やメールの送受信ができなくなるのです。
対策法:即日MNPができるMVNOを選ぶ
スマホが使えない日をなくすための対策として、格安SIMと新規契約する際、「即日MNP」で申し込みする方法があります。
即日MNPとは、1日でMNP(携帯乗り換え)できるという意味ではなく、新規申し込みをしたあと、
この即日MNPなら、新規申し込みからSIMカードが届くまでのブランクがなくなるので、携帯が使えない日が発生するといった事態がなくなります。ただし、回線切り替えには15分~30分程度必要になり、その時間は使えなくなります。
即日MNPができる主なMVNOは以下の12社。(順不同)
- mineo(マイネオ)
- mobile
- 楽天モバイル
- LINEモバイル
- OCN モバイルONE
- U-mobile
- b-mobile
- NifMo
- IIJ mio(みおふぉん)
- Exciteモバイル
- BIGLOBEモバイル
- DMM mobile
使えない期間があると困るという方は、即日MNPができるMVNOから選ぶことをおすすめします。
失敗例➁今まで使っていたスマホが使えなかった
大手キャリアから格安SIMにMNP(携帯乗り換え)したとき、今まで利用していたスマホが使えなくなることがあります。基本的に大手キャリアの端末には「SIMロック」がかけられ、そのキャリアでしか利用できないようになっているからです。
ただし、前提として格安SIMは、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアから回線を借り受けてサービスを提供しています。そのため、今契約しているキャリアの回線を借りている格安SIMに乗り換えれば、そのまま端末が使えます。
そこで、まずは申し込む格安SIMがどのキャリアの回線を借りているか確認しなければなりません。
例えば、ドコモのスマホをそのまま利用したい場合、ドコモ回線を借りている格安SIMに乗り換えればそのまま利用できるということです。
参考までに、どの格安SIMがどの回線を借りているのかご紹介しておきます。
MVNO名 | ドコモ回線 | au回線 | ソフトバンク回線 |
mineo(マイネオ) | ◯ | ◯ | ◯ |
UQ mobile | ◯ | ||
Y!mobile | ◯ | ||
楽天モバイル | ◯ | ◯ | |
LINEモバイル | ◯ | ◯ | |
OCN モバイルONE | ◯ | ||
U-mobile | ◯ | ◯ | |
b-mobile | ◯ | ◯ | |
NifMo | ◯ | ||
IIJ mio(みおふぉん) | ◯ | ◯ | |
BIGLOBEモバイル | ◯ | ◯ | |
DMM mobile | ◯ | ||
Exciteモバイル | ◯ | ||
nuroモバイル | ◯ | ◯ |
ただし、格安SIMからSIMカードのみ購入する場合、今使っている端末にSIMカードが対応していなければ使えません。
SIMカードには以下の3つのタイプがあり、
- 標準SIM(mini SIM)
- microSIM(マイクロSIM)
- nano SIM(ナノSIM)
この選択を間違えると使えないので、今使っているスマホのSIMカードを確認してから申し込みましょう。
対策法:SIMロック解除するかSIMフリー端末を購入する
先程、格安SIMの対応回線を紹介しましたが、ドコモに関してはUQ mobileはauの系列会社なので、それ以外の格安SIMならほとんど対応できます。
しかし、auとソフトバンクに関しては、現状で対応している格安SIMが少ないので、以下の対策が必要になります。
◆SIMロック解除する
au及びソフトバンクに関しては、「SIMロック解除」することで、どの格安SIMでも利用できるようになります。
SIMロック解除とは、そのまま「SIMロック」を解除することを指します。
解除は基本的にau及びソフトバンクに依頼する必要はありますが、意外に簡単。それぞれの直営店に出向くか、インターネットで以下にアクセスすれば手続きができます。
au「SIMロック解除のお手続き」
Softbank「ご自身でする場合のお手続き(スマートフォン/ケータイ等)」
◆SIMフリー端末を購入する
乗り換えるのと同時に端末も新しくしたいという方は、SIMフリー端末を購入すればどの格安SIMでも対応できます。
最近では家電量販店やインターネット通販でも購入できます。
その際の注意点として、新品で購入する方は問題ないですが、中古品を購入する方は絶対に「白ロム」と呼ばれる製品を選びましょう。
白ロムとは、SIMカードが抜かれた端末を意味しており、新しいSIMカードがそのまま挿入できます。
また、中古端末の中には「赤ロム」と呼ばれる端末があり、この赤ロム端末は絶対に購入しないでください。
赤ロムとは、大手キャリアのSIMロックがかけられた状態の端末を指し、格安SIMのSIMカードを挿入しても利用できないので特に注意しておきましょう。
◆SIMカードと端末をセットで購入する
スマホ端末を購入するのが面倒という方は、SIMカードと端末がセットで購入できる格安SIMがおすすめです。
現在、セット購入できるMVNOは、
- UQ mobile
- Y!mobile
- 楽天モバイル
- LINEモバイル
- BIGLOBEモバイル
- NifMo
- DMMモバイル
など、SIMカードと端末がセットになっているので、商品到着後に設定を行うだけですぐに利用できるようになります。
ただし、大手キャリアと比べると機種の数が少なく限定されるので、事前にチェックしておきましょう。
失敗例➂キャリアメールが使えなくなった
ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアから格安SIMにMNP(携帯乗り換え)すると、
- ドコモ:・・・@docomo.ne.jp
- au:・・・@ezweb.ne.jp
- ソフトバンク:・・・@softbank.ne.jp
といったキャリアのメールアドレスは使えなくなってしまいます。
基本的にキャリア間のMNP(携帯乗り換え)でも、例えばドコモからソフトバンクに乗り換えた場合は、
「・・・@docomo.ne.jp」→「・・・@softbank.ne.jp」
というように変更になります。
しかし、キャリアメールのようなサービスがまったく使えなくなることはありません。
現在では、以下のように独自のメールアドレスが取得できる格安SIMがサービスを提供しているので、メールアドレスは変更になりますがアドレスは取得できます。
MVNO名 | アドレス |
mineo(マイネオ) | ・・・@mineo.jp |
Y!mobile | ・・・@ymobile.ne.jp |
楽天モバイル | ・・・@rakuten.jp |
UQ mobile | ・・・@uqmobile.jp |
OCN モバイルONE | ・・・@×××.ocn.ne.jp |
BIGLOBEモバイル | ・・・@×××.biglobe.ne.jp |
IIJmio(みおふぉん) | ・・・@IIJmio-mail.jp ・・・@miomio.jp |
NifMo | ・・・@nifty.com |
このように、一部のMVNOではメールサービスを提供しているので、メールアドレスを取得したい方におすすめです。
対策法:フリーメールを利用する
大手キャリアから格安SIMに乗り換えると基本的に使えなくなるか、または変更になります。
その対策法は、キャリアメールの代わりにフリーメールを使うというもの。
今では、MNP(携帯乗り換え)するとメールアドレスが使えなくなるか変更になるのは周知の事実なので、キャリアメールを使わずフリーメールを利用している方は多いのではないでしょうか。
代表的なフリーメールサービスは、
- Gmail(Google)
- Yahoo!メール(Yahoo!JAPAN)
- Outlook(Microsoft)
といったサービスが挙げられます。
フリーメールというだけに無料で利用でき、機種変更してもMNP(携帯乗り換え)しても、アカウントさえ取得していれば、どの端末からでも利用できるので便利です。
2MNP(携帯乗り換え)したあと
失敗例➃電話し過ぎて月額料金が高くなった
ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアの料金プランは「かけ放題プラン」が主流。いくら電話しても定額なので安心して利用できますよね。しかし、格安SIMの料金プランには基本的に通話料定額プランがありません。
格安SIMでは通話時間に応じて通話料が加算されていくので、頻繁に電話する方は注意が必要。
ほとんどの格安SIMは国内通話料20円/30秒に設定しているので、知らずに電話をし過ぎてしまうと月額料金の節約どころか、逆に高くなってしまいます。
対策法:時間制限の定額オプションを利用する
格安SIMでは、大手キャリアのような無制限かけ放題プランはないですが、◯分間といった時間制限付きのかけ放題オプションが用意されています。現在では、ほとんどの格安SIMで時間制限かけ放題オプションを用意しています。
月額も比較的安く設定されているので、通話が多い方はもちろん、普通に通話する方も加入すれば安心して利用できるのではないでしょうか。ここでは、主なMVNOのかけ放題オブションプランをご紹介します。
MVNO名 | オプション名 | 制限時間 | 月額料金 |
mineo(マイネオ) | 10分かけ放題 | 10分 | 850円 |
UQ mobile | おしゃべりプラン | 5分 | 1,980円~ |
楽天モバイル | 10分かけ放題 | 10分 | 850円 |
LINEモバイル | 10分かけ放題 | 10分 | 880円 |
OCN モバイルONE | 10分かけ放題 | 10分 | 850円 |
トップ3かけ放題 | 3番号0円 | 850円 | |
かけ放題ダブル | 10分 | 1,300円 | |
U-mobile | でんわパック60 | 60分まで無料 | 800円 |
NifMo | 10分かけ放題 | 10分 | 830円 |
b-mobile | 通話5分かけ放題 | 5分 | 500円 |
IIJ mio(みおふぉん) | 通話時間が長い方向け | 10分 | 830円 |
通話時間が短い方向け | 3分 | 600円 |
失敗例➄大手キャリアと比べると通信速度が遅い
先程から説明している通り、格安SIMは大手キャリアから回線の一部を借りて携帯電話サービスを提供しています。
そのため、通信速度は大手キャリアと比べると遅くなる傾向があります。
さらに、借りている回線の設備や契約者数によって、格安SIMの中でも通信速度に差があるのです。
一般的にデータ通信の速度の単位は「Mbps」で示されます。
格安SIMでは最大速度を開示していますが、実際にその速度が出るとは限らず、各社の対応エリアや対応機種で異なります。
対策法:通信速度が早くて安定している格安SIMを選ぶ
対策法はズバリ、通信速度が早い格安SIMを選ぶことです。
乗り換えたあとで通信速度が遅いと感じた場合は、通信速度の速い格安SIMに再度乗り換えるようにしましょう。
ただし、格安SIMでは最低利用期間(半年~1年)が決められ、その期間内に解約すると違約金が発生する可能性があります。大手キャリアと違い、対応がバラバラなので確認が必要です。
参考までに紹介しておくと以下の通りになります。
MVNO名 | 最低利用期間 | 違約金(税抜額) |
mineo(マイネオ) | なし | なし※1 |
楽天モバイル | 12ヶ月 | 9,800円 |
BIGLOBEモバイル | 12ヶ月 | 8,000円 |
LINEモバイル | 12ヶ月 | 9,800円 |
OCN モバイル ONE | 6ヶ月 | 8,000円 |
U Qmobile | 12ヶ月 | 9,500円 |
IIJmio(みおふぉん) | 12ヶ月 | (12ヵ月-利用開始月を0ヶ月とした利用月数)×1,000円 |
NifMo | 6ヶ月 | 8,000円 |
b-mobile | 5ヶ月 | 8,000円 |
DMMモバイル | 12ヶ月 | 9,000円 |
※1 mineo(マイネオ)は最低利用期間および違約金は設定されていませんが、利用開始の翌月から12ヶ月以内にMNP転出する場合、11,500円の事務手数料が発生します。
しかし、どの格安SIMが通信速度が早いのか分からないですよね。
そんなときは、通信速度をリアルタイムに測定して公開しているサイトを見ると参考になります。
こちらのサイトでは、リアルタイムに主な格安SIMの通信速度を測定し公開しています。
また、毎月1回更新で格安SIMの通信速度ランキングも紹介しているので、格安SIMに乗り換えるときは参考にすることをおすすめします。
まとめ
ドコモ、au、ソフトバンの大手キャリアから格安SIMにMNP(携帯乗り換え)するとき、基本的にサービス形態が異なることは認識しておく必要があります。
格安SIMを提供するMVNOは大手キャリアの回線を借りて、それぞれ独自のサービスを提供しています。
今回、よくある5つの失敗例とその対策について説明してきましたが、
- 即日MNPができるか
- どの回線に対応しているのか(SIMカードの種類)
- メールアドレスが取得できるか
- かけ放題オプションなどのサービスがあるか
- 通信速度が早くて安定しているか
この5つのポイントはしっかり確認しておく必要があります。
いずれも、それほど大きな問題という訳ではありませんが、気持ちよくスマホを使うためにもしっかりチェックしましょう。
1格安SIMで満足できなかったときは・・・
もし、格安SIMが思ったものと違ったときは3キャリアに戻りましょう。
出来るだけ負担を抑えたい場合はWEB代理店を利用することをおすすめします。
特に当社モバシティの場合はソフトバンクへの乗換えだけで高額キャッシュバックをしています。
見積もりから出しますのでお気軽にお問い合わせください。
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