ガラケーで格安SIMを使う方法&おすすめ5社比較!通話のみの最安は?
現在でも、コンパクトな形状とシンプルな機能で手軽に利用できる「ガラケー」と、月々の通信費を大幅に節約できる「格安SIM」を組み合わせて愛用する方は大勢います。
ただしすべての格安SIMがガラケーに対応しているわけではなく、利用するにあたっての注意点もあります。
本記事では、ガラケーに対応した格安SIM事業者のおすすめを5社を厳選してご紹介。
各社の料金プランやガラケーで格安SIMを使う方法、契約時の手順も解説しているため「おトクにガラケーを利用したい!」という方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目 次
ガラケーで格安SIMを使う3つの方法とは
格安SIMでもガラケーを使うことは可能ですが、残念ながらガラケー専門の格安SIMはありません。
そのため「契約したい格安SIMがガラケーに対応しているか?」を事前に確認しておく必要があります。
ガラケーで格安SIMを使う場合は、以下3つの方法があります。
- キャリアで購入したガラケーに格安SIMを挿入する
- SIMフリーのガラケーに格安SIMを挿入する
- 格安SIM会社でセット購入できるガラケーを契約する
ただし「格安SIM会社でセット購入できるガラケーを契約する」以外の方法では、通話とSMSしか使用できない点に注意しておきましょう。
本章では、それぞれの違いをご紹介します。
キャリアで購入したガラケーにSIMカードを入れる
1つ目は、ほかのキャリアで購入した(すでに別のキャリアで使用している)ガラケーに、格安SIMを挿入して利用する方法です。
乗り換え先で動作確認取れている端末であれば、新たに契約した格安SIMを差して利用できます。
ただし、この方法でも使用できる機能は「通話」と「SMS」のみです。
乗り換えはオンライン上でも簡単にできますが、格安SIMによってはSIMロックの解除が必要となるため、契約中のキャリアに申請してSIMロックを解除しておきましょう。
SIMフリーのガラケーを用意してSIMカードを入れる
2つ目は、SIMフリーのガラケーを購入し、格安SIM差して使う方法です。
SIMフリーのガラケーは、通販サイトや中古ショップなどで入手できます。
大手キャリアのガラケーに比べて安く購入できるため「端末代の出費を抑えたい」方や「格安SIMスマホをメインにしつつ、2台目としてガラケーを利用したい」方におすすめといえるでしょう。
ただし、この方法で利用するガラケーも使える機能は「通話」と「SMS」だけで、メールやデータ通信などは利用できないため、注意しておきましょう。
格安SIM会社ガラケーとSIMカードをセット購入する
最後は、格安SIM会社でガラケーとSIMカードをセット購入する方法です。
この方法で契約すれば、新しく購入したガラケーに対応している格安SIMが入っているため、キャリアのシステムがよく分からない人でもスムーズに利用を開始できるでしょう。
また、契約プランによってはデータ通信やアプリも使用可能です。
現在格安SIM会社で販売されているガラケーは、厳密には「ガラホ」と呼ばれています。
(ガラホ以外にも「4Gケータイ」「Androidガラケー」と呼ばれることもある)
見た目はガラケーですが、OSやAndroidを搭載し、LTE高速通信やテザリングにも対応…といった、スマホの要素が取り入れられているのが特徴です。
従来のガラケーとは機能や操作感が部分的に異なるため、この点には注意しておきましょう。
通話のみにおすすめ!ガラケー対応の格安SIM5選
この章では、ガラケーに対応した格安SIM会社のおすすめを5選ご紹介します。
ガラケーは、単体で利用することはもちろん「格安SIMスマホをメインにしつつ、2台目(通話用)として利用する」のもおすすめです。
各社の料金プランも解説しているため、検討時の参考にしてください。
Y! mobile
Y!mobileは格安SIM会社のなかでも豊富なガラケーを取り扱っており、ニーズや重視する項目に応じて最適なガラケーを選択できます。
プランは「シンプル2」のみで、月間データ通信容量に応じてS・M・Lの3種類から選ぶことが可能です。
(余ったデータ容量は翌月に繰り越し可能)
さらに、通話専用ガラケーには嬉しい定額プランが追加できる点も魅力の一つといえるでしょう。
【通話オプション】
- だれとでも定額+:10分以内の国内通話が無料
- スーパーだれとでも定額+:国内通話かけ放題
ガラケーを電話メインで利用したい方であれば、ぜひ押さえておくべき格安SIMです。
なお、以前は「ケータイベーシックプランSS」というプランも選択可能でしたが、2023年10月2日をもって新規受付が終了しています。
Y! mobile ガラケー使用時の料金プラン
Y!mobileの料金プランは、以下の通りです。
シンプル2 | |||
S | M | L | |
月間データ通信容量 (翌月に繰り越し可能) |
4GB | 20GB | 30GB |
月額基本料金 (税込) |
2,365円 | 4,015円 | 5,115円 |
通話料 | 20円(22円)/30秒 | ||
通話オプション (税込) |
だれとでも定額+(10分以内無料):880円 スーパーだれとでも定額+(かけ放題):1,980円 |
Y!mobileでは、2023年現在ガラケーに特化したプランが提供されていません。
契約できるのはスマートフォン向けのプランですが、ガラケーは基本的に大容量の通信をすることはないため、小容量のSプランでも十分にデータ容量が足りるでしょう。
またどのプランでもかけ放題オプションに加入できるため、通話が多い方は加入しておくのがおすすめです。
UQ mobile
UQ mobileは、これまでauを利用していた方におすすめの格安SIMです。
auから乗り換えの場合、au IDを紐付けてUQ mobileへ引き継げます。
格安SIMキャリアのなかでもデータ通信が安定しており、実店舗も多いといった点も特徴に挙げられるでしょう。
UQ mobileではガラケー・スマホに関係なく、「ミニミニプラン」「トクトクプラン」「コミコミプラン」の3種類から好きなプランを選択できます。
かけ放題の通話オプションも選択できるため、通話を利用する機会が多い方も安心して利用できます。
UQ mobile ガラケー使用時の料金プラン
UQ mobileの料金プランは、以下の通りです。
ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン | |
月間データ通信容量 (翌月に繰り越し可能) |
4GB | 15GB | 20GB + 1回10分以内の 国内通話が無料 |
月額基本料金 (税込) |
2,365円 | 3,465円 | 3,278円 |
通話料 | 20円(22円)/30秒 | ||
通話オプション (税込) |
通話放題(かけ放題):1,980円 通話放題ライト(1回10分以内):880円 通話パック(最大60分/月):550円 |
通話放題(かけ放題):1,100円 |
UQモバイルにもガラケーに特化したプランがないため、スマートフォン向けの料金プランでガラケーを利用することになります。
通話を利用する機会が多い方は、20GB+1回10分以内の国内通話が無料で利用できる「コミコミプラン」がお得です。
コミコミプランのみ、かけ放題を1,100円で別途申し込みできる点も魅力といえるでしょう。
また、いずれのプランも余ったデータ容量は翌月に繰り越し可能で、繰り越した容量は翌月末まで利用できます。
IIJmio
IIJmioの料金プランの特徴は、基本料金が安いことです。
2GBのデータ容量+かけ放題を同時に利用した場合でも、月々2,250円(税込)に通信費を抑えることができます。
ただし、IIJmioの音声通話SIMそのものに利用端末の制限は設けられていませんが、ガラケーの使用用途により以下の条件を満たす必要があります。
- NTTドコモのLTE/3G通信、またはauの4G LTE通信に対応していること
- SIMロック等、通信端末に固有の制限がなく、ギガプラン・mioモバイルのSIMカードを認識可能なこと
※2017年8月以降に発売されたauキャリア端末の場合、SIMロック解除は不要(APN設定により利用できる)
また、一般的なガラケーは個別に接続設定できないため、データ通信できない可能性もあります。
いくつか注意点はありますが、うまく利用できれば通信費を抑えてガラケーを利用することができるでしょう。
IIJmio ガラケー使用時の料金プラン
IIJmioの料金プラン(音声SIM)は、以下の通りです。
2ギガプラン | 5ギガプラン | 10ギガプラン | 15ギガプラン | 20ギガプラン | |
月間データ通信容量 | 2GB | 5GB | 10GB | 15GB | 20GB |
月額基本料金 (税込) |
850円 | 990円 | 1,500円 | 1,800円 | 2,000円 |
通話料 | 10円(11円)/30秒 | ||||
通話オプション (税込) |
通話定額5分+:500円 通話定額10分+:700円 かけ放題+:1,400円 |
ガラケーで利用する場合はほとんどデータ通信しない(できない)ため、2ギガプランを利用することが基本です。
ガラケーに特化したプランではありませんが、2ギガプランなら月額850円なので、月額料金を節約したい方におすすめです。
かけ放題は3種類あり、自身の通話頻度や時間に合ったプランを選びましょう。
povo
利用時に多少の注意点はありますが、auが展開している低料金スマホプランである「povo」でもガラケーを利用できる可能性があります。
ガラケーでも「基本料金0円」「自由にカスタム(トッピング)可能」といったpovoならではのメリットを受けられます。
「とにかく格安でガラケーを持ちたい」人におすすめといえるでしょう。
ただし、povoにはガラケーやガラホに正式対応しているプランはなく「対応リストにない端末の利用は補償外・自己責任となる」という注意点もあります。
とはいえあくまでauが動作確認していないだけで、SNSや口コミサイトを確認すると「SIMを差し込んだら利用できた」との声が多数ありました。
povo ガラケー使用時の料金プラン
Povoは、基本料金0円からスタートし、利用したい分だけデータや通話をトッピングできます。
ガラケーで利用する場合に必要とするのは音声通話だけであることが多いため、基本は以下の通話トッピングを利用することとなるでしょう。
【通話トッピング】
- 5分以内通話かけ放題:月額550円(税込)
- 通話かけ放題:月額1,650円(税込)
ただし、180日間以上有料トッピングの購入などがない場合、利用停止・契約解除となることがあります。
通話用など頻繁に利用する分には問題ありませんが「完全無料で利用し続けることは難しい」点には注意しておきましょう。
LINEMO
利用時に多少の注意点はありますが、SoftBankが展開している格安スマホプランである「LINEMO」でもガラケーを利用できる可能性があります。
料金プランの一つである「ミニプラン」が月額990円(税込)で利用でき、かけ放題(月額1,650円)を加えても月々2,640円とお手頃な価格で使用できます。
ただしLINEMOもガラケーやガラホに正式対応しているプランはなく、公式ページの動作確認端末でチェックすると、唯一「arrows ケータイ ベーシック」のみ動作確認が取れているようです。
あくまで動作未確認というだけで他にも使用できるガラケーはあるかもしれませんが、使用する場合は自己責任となる点には注意しておきましょう。
LINEMO ガラケー使用時の料金プラン
LINEMOの料金プランは、以下の通りです。
ミニプラン | スマホプラン | |
月間データ通信容量 | 3GB | 20GB |
月額基本料金 (税込) |
990円 | 2,728円 |
通話料 | 20円(22円)/30秒 | |
通話オプション (税込) |
通話準低額(5分以内無料):550円 通話定額(かけ放題):1,650円 |
ガラケーで利用する場合に必要とするのは音声通話だけであることが多いため、基本は「ミニプラン+通話オプション」のセットで利用することが多い傾向です。
自身の利用状況に合わせて、必要なプラン・オプションを選択しましょう。
ガラケーで格安SIMを利用する4つのメリット
本章では、ガラケーで格安SIMを使うメリットについてご紹介します。
ガラケーならではの特徴もあり、スマホ全盛の昨今でもガラケーを愛用する方は少なくありません。
メリットを理解し、自分に合った携帯を利用しましょう。
メリット①携帯料金を安く抑えられる
大手キャリアで契約しているガラケーやガラホを格安SIMに乗り換えると、月額料金を節約できます。
2023年11月時点でガラケーに特化したプランを提供している格安SIM事業者はありませんが、低データ容量プランを格安で提供している事業者が多いためです。
また、ガラケーはWebやアプリを使用する際のデータ使用量が少ないため、基本料金の高いプランを契約する必要性が低いというメリットもあります。
また、スマホに比べて端末代金を安く抑えることも可能です。
スマホはパソコンとほぼ同じ感覚で使用することが可能なほど性能が高いため、その分端末代金も高くなりがちです。
対してガラケーは通話やメールが主な機能であり、スマホほど性能を求められることはありません。
そのため、新品機種、中古機種ともにスマホに比べて端末を低価格で入手できます。
「携帯料金をできるだけ安く抑えたい」方は、ガラケーの利用を検討してみるのもいいでしょう。
メリット②シンプルな操作で誰でも簡単に利用できる
ガラケーは、スマホのようなタッチパネル式ではなく、数字キーを使った操作が基本となります。
主な機能も通話とメールであり、スマホほど複雑な操作が要求されることはありません。
また、ガラケーは発信と着信のボタンが明確かつ数字キーも備わっているため、固定電話と同じ感覚で操作できます。
通話中に意図せず誤ったボタンを押してしまったり、マイクを手でふさいでしまったりということも起こりにくく、大抵の機種で誰でも迷うことなく簡単に通話が可能です。
スマホに比べて「操作しやすい」ため、電子機器に不慣れな方、小さなお子様や高齢者にも扱いやすいといえるでしょう。
メリット③契約期間や違約金の縛りがない
ガラケーに限った話ではありませんが、ここ数年で携帯電話会社を変更する際に発生する解約金や違約金が廃止されています。
2023年11月現在では、docomo・au・SoftBankなどの大手キャリアだけでなく、 Y!mobile・UQ mobile・povo・LINEMO・楽天モバイルなどの格安SIMでも解約金自体が撤廃されています。
ただし、すべての格安SIMが解約金を撤廃しているわけではありません。
新規受付を終了している旧プランを利用している場合には、契約時に設定されていた違約金が発生する可能性もあります。
そのため、プランの解約を検討している方は、解約金や違約金が発生するかどうかを事前に確認しておくといいでしょう。
メリット④通話品質は大手キャリアと同等
通話品質も大手キャリアと同等であり「つながりにくい」「電波が悪い」という声を気にする必要はありません。
格安SIM事業者は、大手キャリアの通信回線を借りてユーザーに安く提供しています。
格安SIMに切り替えても、通話に関しては大手キャリアから借りた回線をそのまま使うため、通話品質が変わることはありません。
ただし、通話アプリを使用する場合は通話品質が落ちる可能性があります。
アプリでは基本的に「プレフィックス」か「IP電話」が使用されており、特にIP電話はデータ回線を使用するため通話品質に不安が残ります(プレフィックス通話の場合、ほとんど通話品質は変わらない)。
いうなればLINEの通話と同じようなイメージであり、途切れ途切れになってしまう可能性が考えられます。
ガラケーを使用する人は通話目的であることが多いため「通話品質を保ちたい」方は、かけ放題のプランを検討するといいでしょう。
ガラケーで格安SIMを利用する3つのデメリット
シンプルかつお手軽に利用できる格安SIMのガラケーですが、利用時のデメリットもいくつか存在します。
本章では、ガラケーで格安SIMを使う際のデメリットをご紹介します。
デメリット①データ通信はほぼできない
大手キャリアで購入したガラケーやSIMフリーのガラケー(3Gケータイ)を格安SIMで使う場合は、データ通信ができません。
仮に高速通信データ容量(ギガ)が付いているSIMカードを差したとしても、そのデータ容量は無駄になります。
そのため、ガラケーと格安SIMの組み合わせで使う場合は「通話」と「SMS」だけと割り切る必要があります。
ただし、格安SIMに乗り換える際にガラケー(ガラホ)をセット購入した場合は、データ通信やメールも利用可能です。
また「4G LTEケータイ」は、見た目はガラケーでも中身はスマホであり高速データ通信ができます。
3Gサービス自体が順次終了(auは2022年3月ですでに終了している)予定であるなかで、各種メーカーも3G回線を使用するガラケーの新機種製品の生産や販売はストップしています。
今後ガラケーへの乗り換えを検討している方は、4G対応の「4G LTEケータイ」への移行を検討するといいでしょう。
デメリット②端末の動作保証がない
ガラケーやガラホの端末は、動作保証の対象外となっているケースが多くあります。
格安SIMでは端末にSIMカードを差したときに正常に動作するか確認されますが、動作確認済みのほとんどはスマホ端末です。
動作確認されていない端末を利用すると、何らかの不具合が発生したり、故障の原因となったりする可能性があります。
他社で購入した端末を使って乗り換える場合は、公式サイトやサポート窓口などで利用可能かどうかを必ずチェックしておきましょう。
デメリット③SIMサイズが合わない場合がある
SIMカードには3つの種類があり、サイズによって対応する端末が異なります。
- 標準SIM
- microSIM
- nanoSIM
SIMカードは基本的にはどれもスマホで使用する前提のものであり、ガラケーに特化した専用SIMは存在しません。
そのため格安SIMでガラケーを使うとしても、契約するSIMカードはほとんどスマホ用です。
さらにそれぞれサイズや形が異なるため契約時にはガラケー本体に挿入できるかどうか確かめなければなりません。
SIMフリーでもSIMカードが物理的に入らないケースは十分起こり得ます。
不安な方は、最初から格安SIMでSIMカードとガラケーをセットで購入するといいでしょう。
格安SIMの契約手順・ガラケー利用開始までの流れ
本章では、格安SIM対応のガラケーを契約手順・利用開始までの流れについて解説します。
「キャリアから乗り換えるのって難しそう…」と思う方もいるかもしれませんが、実際は誰でも簡単に手続きできます。
詳しい契約手順を知りたい方は、ぜひ参考にしてみましょう。
手順①格安SIM契約の事前準備をする
格安SIM契約をする前に、以下を準備しておく必要があります。
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなど)
- クレジットカード(決済方法をクレジットカードにする場合に必要)
- メールアドレス(GmailやYahoo!メールのようなフリーメールアドレス)
- MNP予約番号(他のキャリアから番号そのままで移行する場合)
MNP予約番号とは、他のキャリアから格安SIMに移行する際「現在使用している電話番号をそのまま利用する」ために必要な番号のことです。
また、SIMのみ契約の場合は「SIMロックを解除する」必要もあります。
MNP予約番号の取得方法、SIMロックの解除方法について、以下でさらに詳しく解説します。
MNPの場合:MNP予約番号を取得する
「MNP予約番号」とはMNPの手続きに必要な10桁の番号であり、新しい携帯電話会社と契約するときに必要です。
キャリアによって取得方法は異なりますが、いずれも電話・Webサイト・各キャリアの携帯ショップにて取得できます。
なお、MNP予約番号には「取得した日を含めて15日」という有効期限が設けられています。
15日を過ぎればMNP予約番号が無効となり改めて取得しなければいけないため、取得後15日以内に新しい携帯電話会社と契約を結びましょう。
また、2023年5月からは「MNPワンストップ」という新たなMNP方式が開始されました。
MNPワンストップとは、転入先(乗り換え先)キャリアでの手続きのみで完結する方式のことです。
転出元(乗り換え前)のキャリアでMNP予約番号を発行する手間が省けるため、これまでよりスムーズに乗り換えできるようになりました。
ただし「すべてのキャリアが対応しているわけではない」「当面の間はオンラインでの手続きに限られる」という注意点もあります。
乗り換え先の携帯電話会社がMNPワンストップを利用可能かどうかは、事前にチェックしておくといいでしょう。
SIMのみ契約の場合:SIMロックを解除する
キャリア契約の携帯には、他社のSIMが使えないように制限がかけられている場合があります。
そのため、SIMのみ契約する場合は「SIMロック解除」しなければいけません。
SIMロック解除は、利用者が契約している携帯電話会社に依頼するだけで解除できます。
ただし契約者本人による依頼が求められます。
依頼方法は、以下の3つです。
- 店頭・ショップで解除してもらう(手数料3,300円が発生する)
- 電話でSIMロック解除を申請する(ドコモのみ+手数料3,300円が発生する)
- 各携帯電話会社のWebサイトにアクセスして手続きする
ショップや電話(ドコモのみ)の場合は手数料3,300円が発生するため、基本的には各携帯電話会社のWebサイトから手続きするのがいいでしょう。
手順②格安SIMに申し込む
事前の準備が整ったら、希望する格安SIMに申し込みます。
契約を希望する格安SIMにてプランを選択し、必要があれば通話オプションも追加しましょう。
申し込み内容の審査が通ると、指定の住所にSIMカードが送られてきます。
手順③ガラケーの利用開始設定をする
SIMカードが手元に届いたら、ガラケーの利用開始設定をします。
以下にて、その設定方法の詳細をご紹介します。
ガラケーにSIMカードをセットする
ガラケーでSIMカードを入れ替える方法は、以下の通りです。
- ガラケーの電源を切る/span>
- SIMピン(先端が細い安全ピンなども可)をガラケーの側面にあるピンの差込口に差し入れる
- SIMカードが出てきたら、ICチップ部分に触れないよう注意し、SIMカードの向きを間違えないように差し込む
SIMカードは、必ずガラケーの電源を切ってから入れましょう。
電源を切らずにSIMカードを入れ替えると、故障の原因になりかねません。
また、機種によってSIMカードの位置や取り出し方は異なり、細かい入れ替え方法も変わってきます。
「SIMカードの位置が分からない」「SIMカードの取り出し方が分からない」方は、各種メーカーのホームページを確認したり、問い合わせてみたりするといいでしょう。
開通手続き・初期設定をする
格安SIMに乗り換えた際に「APN設定」が必要になることがあります。
APN設定とは、インターネットに接続するための端末の初期設定のことです。
3Gガラケーの場合はデータ通信できないため必要ありませんが、スマホと同じよう使える4GガラホであればAPN設定する必要があります。
「設定」→「通信・ネットワーク」→「ネットワーク設定」→「モバイルネットワーク」→「高度な設定」といった手順で「APN設定」という項目から設定できます。
APN設定の方法は、格安SIMや端末によって異なるため、不明点があれば利用する格安SIM会社のホームページを確認したり、問い合わせてみたりするといいでしょう。
ガラケーで格安SIMを利用する際によくある質問
ガラケーで格安SIMを使用する際に、さまざまな疑問が生じることもあるでしょう。
本章では、ガラケーで格安SIMを使うときによくある質問をご紹介します。
4G対応のガラケーはいつまで使えますか?
日本では、2020年3月から一部エリアで5Gサービスが利用できるようになり、「今後4Gや3Gはいつまで使えるのか?」と疑問を感じる方もいらっしゃるでしょう。
5Gサービスも徐々に使用できるエリアが増えていますが、すべての格安SIMが5Gに対応しているわけではなく、使えるエリアも限定的です。
4Gの終了予定も明かされていないため、当面の間は5Gと4Gの両方のサービスが利用できます。
ただし、3Gサービスは大手キャリア3社すべてが終了予定であることをアナウンスしています。
(auはすでに3Gサービスの提供を終了している)
- au:2022年3月31日
- SoftBank:2024年1月31日
- docomo:2026年3月31日
3G回線の終了に向けて新規機種を検討している場合は「4G LTEケータイ」の検討をおすすめします。
スマホと同じ「4G LTE」が使えるため、ガラケーでも使いやすい機種といえます。
ガラケーでLINEは利用できますか?
メールに代わる連絡手段として利用頻度が高い「LINE」ですが、基本的にガラケーではLINEを利用することはできません。
2017年12月27日にLINEの公式ブログにてガラケー版LINE提供を終了する記事が発表されており、2018年3月にて提供は終了しています。
ただし、近年はガラケーの進化系である「ガラホ」が普及しており、ガラホであればLINEを利用できる可能性があります。
ガラホとは、OSにAndroidが採用されている「スマホのような機能を持つ携帯電話」のことです。
スマホに比べてインストールできるアプリは限られますが、一部機種ではLINEをインストール可能で、なかにはガラケー用のLINEがプリセットされていることもあります。
「ガラケー(ガラホ)でLINEを利用したい」方は、対応している機種に乗り換えるといいでしょう。
SIMカードを入れ替えたらデータはどうなりますか?
ガラケーやスマホの通信契約情報は、スマホ本体に保存されているのではなく、SIMカードに保存されています。
SIMカードを入れ替えるだけでは本体を初期化する必要はないため、基本的にデータが消えるということはありません。
ただし、LINEなど「SIMカードの入れ替えによって電話番号が変更となる」場合は、電話番号と紐付けしているアプリのデータを引き継ぐ必要があります。
念のため「消したくない大切なデータがある」場合は、事前に乗り換え先の格安SIM会社に確認を取っておくと安心できるでしょう。
ガラケー×格安SIMがお得!特典豊富なモバシティへ
ガラケー×格安SIMをお得に契約したい方は、ワイモバイルの正規代理店である「モバシティ」を利用してみましょう。
モバシティでは、契約事務手数料無料でスムーズなオンライン手続きを提供しており、自宅にいながら簡単に乗り換えを完了できます。
さらに、特別キャンペーンや割引を活用することで、通信費を大幅に削減するチャンスです。
「月々の通信費を節約したい」「割引キャンペーンを利用してお得に乗り換えたい」方は、モバシティのホームページを確認してみるといいでしょう。
まとめ
端末にSIMを差せば、ガラケーでも格安SIMを使うことができます。
「シンプルな操作性でお手軽に携帯を利用したい!」という方は、格安SIMに対応したガラケーを利用するのもいいでしょう。
ただし、ガラケーでは利用できない機能やサービスがある点に注意が必要です。
格安SIMのメリットを存分に活用したい場合は、ガラケーではなくスマホへの機種変更を検討してみるのもいいかもしれません。
使用用途を把握したうえで、自分に合ったサービスを選択しましょう。