【最新】MNP予約番号とは|基本・取得方法・注意点を解説
MNP予約番号とは、キャリアを乗り換えたあとも同じ電話番号を使うために必要になる「10桁の番号」のことをいいます。
契約中のキャリア(SoftBank・au・docomoなど)で発行されたMNP予約番号を乗り換え先へ伝えれば、現在の電話番号を使い続けられます。
しかし実は、手続きの順番や期限について注意しなければならない点も。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- MNP予約番号について
- 主要キャリアでMNP予約番号を発行する方法
- MNP予約番号に関する注意点
分かりやすくご紹介するため、乗り換え後も同じ電話番号を使い続けたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目 次
1MNP予約番号とは
MNP予約番号とは、キャリアを乗り換えたあとも同じ電話番号を使い続けるために必要な番号のことです。
「MNP」はMobile Number Portabilityの略で、10桁の番号で構成されています。
ただし、これはあくまでも「番号を変えたくない方」へ向けたサービスのため、キャリア変更後に番号が変わっても問題ない方はMNP予約番号を発行する必要はありません。
引き続き同じ電話番号を使いたい場合は、MNP予約番号を発行する手続きが必要となり手間がかかります。
MNP予約番号を発行するメリットは主に2つがあるため、自身にとって「手続きの手間をかけるだけの魅力があるか」を確認しておきましょう。
- 友人・知人や勤務先などに、番号変更の連絡をせずに済む
- クレジットカード・ジム・オンラインサービス・SNS・サブスクリプションなど、電話番号を連携させているサービスの変更手続きをせずに済む
2MNP予約番号の取得方法
MNP予約番号を取得する場合、契約中のキャリアの店舗・電話・オンラインで手続きが可能です。
ここから、主要キャリア(SoftBank・au・docomo)でMNP予約番号を取得する方法について、詳しくご紹介します。
SoftBankでの発行方法
現在SoftBankを利用している方は、店舗・電話・My SoftBank(Web)で手続きができます。
それぞれの詳しい手続き方法は、以下のとおりです。
手続きの場所・対応時間 | 手続き方法 |
店舗 (各店舗の営業時間内) |
以下のうちいずれかの本人確認書類の原本を持参のうえ手続き
※代理人による手続きの場合は、委任状が必要 |
電話 (9時~20時|年中無休) |
携帯電話番号ポータビリティ(MNP)お問い合わせ窓口で手続き
※各回線通話料無料 |
Web (0時~24時|年中無休) ※20時以降の受付の場合、翌朝9時以降の連絡 |
My SoftBankへログインのうえ手続き |
基本的には表のとおりですが、現在利用している携帯電話がシンプルスタイル(プリペイド携帯電話)の場合は、店舗でしか手続きできないため注意しましょう。
auでの発行方法
現在auを利用している方は、店舗・電話・Webで手続きできます。
詳しい手続き方法は、以下のとおりです。
手続きの場所・対応時間 | 手続き方法 |
店舗 (各店舗の営業時間内) |
au Style/auショップ/トヨタ au取扱店で手続き |
電話 (9時~20時:年中無休) |
契約者本人が、MNPをしたい端末から0077-75470へ連絡 ※186をつけて、電話番号を通知のうえ連絡 ※携帯電話・一般電話共通 |
Web (24時間) |
|
ただしKDDIが提供する格安スマートフォン「UQ mobile」へ移行する場合は、MNP予約番号を発行しなくても、電話番号の引き継ぎに関する申し込みが可能です。
しかし、手続きできるのは取り扱い店舗もしくはオンラインショップに限定されるため注意しましょう。
docomoでの発行方法
docomoを利用している方は、店舗・電話・Webで手続きが可能です。
具体的な手続き方法や連絡先は、以下のとおりです。
手続きの場所・対応時間 | 手続き方法 |
店舗 (店舗の営業時間内) |
予約をしたのち、予定時間に来店して手続き ※予約なしで来店した場合は、後日の手続きになる可能性あり |
電話 (9時~20時) |
|
Web (24時間) |
「My docomo」のドコモオンライン手続きから申し込み ※契約内容によっては、Webでは手続きができない場合も |
契約内容によっては来店が必要になる場合もあるため、乗り換えを済ませておかなければならない日が決まっている場合は、早めに手続きをはじめましょう。
3MNP予約番号の発行や乗り換えにかかる料金
MNP予約番号は無料で発行できます。
しかしMNPの際には以下のコストがかかるケースもあるため、ひととおり把握したうえで準備をしておきましょう。
<乗り換えの際に必要なコスト>
- 契約解除料(違約金):プランを解約する場合に必要になる可能性がある
- MNP転出手数料:格安SIM会社によっては必要になるケースも
- 契約事務手数料:乗り換え先のキャリアに対し3,300円程度が必要
- 既存端末の支払い残金
以前は転出の際に「MNP転出手数料」といって2,000円~3,300円程度の手数料が必要でしたが、2021年4月以降は原則無料となりました。
そのため「Softbank」「au」「docomo」といった大手キャリアをはじめ、「Y!モバイル」「楽天モバイル」といった人気の格安SIM会社は、MNP転出手数料はかかりません。
ただし格安SIM会社の中には、MNP転出手数料(または事務手数料)が必要な場合があるため注意しましょう。
またMNPの際には、乗り換え先で「契約事務手数料」として3,300円程度がかかるケースもあります。
しかし以下のキャリア間の乗り換えの場合は、契約手数料は無料となります。
キャリア | 契約手数料 |
Softbank/Y!モバイル/LINEMO間の乗り換え | 無料 |
docomo/ahamo間の乗り換え | 無料 |
au/UQモバイル/povo間の乗り換え | 無料 |
場合によってはコストがかさむ可能性があるため、ホームページの案内を参考にしつつ、自身に合った手続き方法を選びましょう。
4MNP予約番号の取得に関する6つの注意点
MNP予約番号を発行してキャリアを乗り換えるときには、注意すべきポイントがいくつかあります。
ここでは主な6つの注意点をご紹介するのでひととおりチェックしておきましょう。
有効期限は取得日を含めて「15日間」
MNP予約番号には有効期限が設定されています。
通常は発行日当日から15日間に設定されているため、その間に乗り換え先の事業者で手続きをする必要があります。
しかしキャリアによっては「有効期限が12日以上残っていないと手続きができない」と断られるケースも少なくありません。
つまり、基本的にはMNP予約番号を発行して数日中には手続きしなければならないといえるでしょう。
とはいえ、なかには有効期限が残り12日を切っていても手続きができるキャリアもあります。
乗り換え先のホームページを確認したり電話で問い合わせをしたりして、手続きをいつまでに終えなければならないのかを把握しておきましょう。
番号の発行に数日かかる場合もある
基本的に、MNP予約番号は当日中または翌日に発行されます。
しかし、MVNO(仮想移動体通信事業者)を利用している場合は発行に数日がかかる可能性も。
乗り換えしたいタイミングが決まっている場合は、早めに問い合わせや手続きをしておきましょう。
番号の発行は24時間対応ではない
MNP予約番号の発行は24時間365日いつでもできるわけではありません。
たとえばWebで申し込みをしても、夜に手続きをした場合は翌日以降の発行になるキャリアもあります。
急いで手続きを終えなければならない場合は、何時までなら当日の発行ができるかをあらかじめチェックしておきましょう。
番号を取得した時点では解約にはならない
MNP予約番号を発行しても、その時点では現在の端末は解約されません。
現在使っている端末の解約手続きが完了するのは、乗り換え先のキャリアでMNPの手続きを終えたタイミングです。
MNP予約番号を発行したとしても、実際に乗り換え先で手続きをしない限りもとの契約は継続されます。
また有効期限が切れてしまい、MNP予約番号を再発行するときも、初回と変わらず無料で手続きができます。
期限が切れてしまったら、再度利用中のキャリアへ申し込み、新規のMNP予約番号を発行しましょう。
名義変更するならMNP予約番号の発行前に
基本的に、MNP予約番号を発行して乗り換えるタイミングと同時に名義変更はできません。
MNP予約番号は、その時点の契約者に対して発行されます。
名義を変更したい方は、MNP予約番号を発行する前に名義を譲渡する手続きが必要です。
また、一部キャリアでは家族間に限りMNPと同時に名義変更ができる場合もありますが、ほとんどのケースでは別途手続きが必要となります。
名義変更をする場合は通常のMNPよりも時間がかかるため、スケジュールを考慮して早めに手続きをはじめましょう。
発行は原則本人|代理人なら委任状が必要
MNP予約番号の発行手続きは基本的に店舗・電話・Webから発行手続きができますが、原則として、いずれの方法であっても本人が手続きする必要があります。
しかし、ときには本人による手続きが難しく、代理人に依頼するケースもあるでしょう。
そのような場合は、店舗もしくは電話であれば代理人でもMNP予約番号を発行することが可能です。
代理人が店舗でMNP予約番号を発行する際は、委任状が必要になるためあらかじめ必要書類を準備しておくとスムーズです。
また代理人が電話でMNP予約番号を発行する際は、名義人とご家族様が一緒にいて本人確認ができればMNP予約番号を発番することが可能です。
このように、代理人にMNP予約番号の発行手続きを依頼する場合は、少し手間がかかってしまうためできる限り本人が手続きを行った方がいいでしょう。
5MNP予約番号の取得でよくあるトラブルと対策
MNP予約番号を取得し、番号を変えずにキャリアを乗り換えたいときには注意すべきポイントがいくつかあります。
よくあるトラブルが4つあるため、事前に確認して手続きを慎重に進めましょう。
有効期限を過ぎてしまい番号が取り直しになった
MNP予約番号を発行したのち、乗り換え先で手続きするのが遅れて有効期限が切れてしまうケースがあります。
また有効期限内でも「残日数が〇日残っていなければ手続きができない」と言われ、二度手間になる可能性も。
手続きが可能な期間についてはキャリアにより異なるため、あらかじめ移行先で必要になる日数が何日かを確認しておきましょう。
またMNP予約番号を再発行する場合、現在発行されている番号の有効期限が切れてから数日経たないと手続きができないケースもあります。
再発行するまでに時間がかかるため、乗り換え先で手続きをする直前にMNP予約番号を発行するのが安心です。
手続きに待ち時間や手間がかかり面倒だった
なかには、MNP予約番号を発行したのち、電話で個人情報とMNP予約番号を伝えなくてはならないキャリアもあります。
「A社ならWebだけで済むのに、このキャリアは手続きが面倒くさい上に待たされる」と、不満に思う方もいらっしゃるはずです。
あらかじめそうしたケースがあることを把握しておき、予定している乗り換え先での手続きの流れを調べておきましょう。
MNP予約番号の伝え間違いで乗り換えに失敗した
- 「MNP予約番号を発行して、きちんと乗り換え先で手続きをしたのに、電話が使えない」
- 「ずっと圏外表示になっていて連絡ができない」
上記のように、手続きをしたにもかかわらず携帯が使えないといったトラブルもあります。
こうしたトラブルが起こる原因として、MNP予約番号を間違えて伝えている可能性が考えられます。
まずは乗り換え先のキャリアへ問い合わせし、再度正しいMNP予約番号を伝えましょう。
発行前に解約してしまい電話番号が変わってしまった
携帯電話・スマートフォンの解約を先にしてしまうと、MNP予約番号を発行できずに番号が変わってしまいます。
順番をひとつ間違えるだけで電話番号の引き継ぎができなくなるため、MNPの手続き方法について正しく把握しておく必要があります。
6お得に乗り換えるならWeb代理店「モバシティ」がおすすめ
携帯電話・スマートフォンの乗り換えといえば、キャリアの店舗やホームページでの手続きをイメージする方が多いのではないでしょうか。
そのなかでもお得に乗り換えをするなら、キャリアの正規代理店のホームページをチェックするのもおすすめです。
正規代理店のホームページから手続きをするメリットは、主に以下の3つが挙げられます。
<正規代理店のホームページで手続きをするメリット>
- 対応するのがキャリアの正規代理店だから安心
- キャッシュバック制度やキャンペーンが豊富で、お得に乗り換えができる
- オンライン手続きなら、店舗で待つ必要がなくノンストレス
なかでも、正規代理店ならではのキャッシュバック制度やキャンペーンは注目しておきたいポイントです。
キャリアの店舗で利用できる割引サービスと別で利用できるため、よりコストをかけずに乗り換えができます。
たとえば、SoftBankの正規代理店の「モバシティ」なら、以下の特典を利用できます。
- 機種購入+プラン契約で、2万円のキャッシュバック(全額現金還元・本体価格から値引き・解約金に還元など)
- ソフトバンクの下取りプログラムで最大58,800円のPayPayポイント付与
「手続きで長時間待ちたくない」「できるだけお得に使いたい」とお思いの方は、ぜひ「モバシティ」をチェックしてください。
7まとめ
MNP予約番号とは、携帯電話・スマートフォンの乗り換えの際に電話番号を引き継ぐために必要な10桁の番号のことをいいます。
現在利用中のキャリアで予約番号を発行したのち、乗り換え先へ予約番号を伝えて手続きすることで、いま使っている電話番号を引き継ぐことができます。
手続きは店舗・電話・Webから可能ですが、WebならよりスピーディにMNPを終えられるでしょう。
しかし、MNP予約番号を発行した上での乗り換えには注意点もいくつかあります。
この記事でご紹介した内容を参考にして、トラブルなくお得にMNPを成功させましょう。