ワイモバイルはeSIM対応!メリット・デメリットや設定方法を一挙解説
ワイモバイルは、『eSIM』に対応しています。
eSIMはSIMカードのようにチップが不要で、申し込みから最短当日で利用開始できます。
またSIMカードと併用して「デュアルSIM」を実現することも可能です。
そこで今回は、便利なワイモバイルのeSIMへ切り替えを検討している人向けに、eSIMの概要とメリット・デメリットをご紹介します。
またワイモバイルのeSIMの料金プランや対応機種、パターン別のeSIM設定方法も解説します。
さらに海外での利用や再発行方法など、eSIMに関するその他有益な情報も解説しますので、最後まで必見です。
目 次
ワイモバイルも対応している「eSIM」とは?
ワイモバイルが対応する「eSIM」は、従来のSIMカードとは異なるものです。
利便性が高いといわれるeSIMの概要、およびメリット・デメリットについてみていきましょう。
eSIMとは
従来のSIMカードは、スマホの「SIMスロット」と呼ばれる箇所に挿しこんで使います。
一方eSIMは、物理的なカードではなく「データ」を使います。
ワイモバイルとeSIMの契約をすると、「プロファイル」と呼ばれるデータが発行され、このプロファイルをスマホにダウンロード&インストールすると通話・通信が可能です。
eSIMのメリット
ワイモバイルのeSIMには以下のようなメリットがあります。
- 申し込みからサービス開始まで最短当日
- デュアルSIMも使える(対応機種の場合)
従来のSIMカードの場合、申し込み後に審査が行われ、SIMカードが発行されます。
店舗の場合は即日SIMカードを使えますが、郵送での申し込みとなると数日間かかってしまうでしょう。それに対してeSIMはプロファイルをスマホに書き込めば完了するため、最短当日、速ければ最短1時間で利用開始も可能です。
機種が対応していれば、eSIMでは「デュアルSIM」を利用することもできます。デュアルSIMとはスマホ1台で2つの通信回線を使うことです。
「1つは仕事用、1つはプライベート用」など、スマホ1台で用途を使い分けられます。
eSIMのデメリット
eSIMにはいくつかのデメリットもあります。
- 対応機種が従来のSIMカードより少ない
- ほかのスマホとの入れ替えがSIMカードのようにできない
すべてのスマホがeSIMに対応しているわけではありません。
比較的新しいスマホであれば対応している可能性が高いと思われますが、数年前の機種では未対応のものが少なくないでしょう。現在使用中のスマホが未対応の場合、別の対応スマホが必要です。
従来のSIMカードは、複数のスマホ間でかんたんに入れ替えられます。
SIMスロットに挿しこんで必要な設定をするだけなので、機種変更が楽です。一方eSIMのプロファイルをほかのスマホへ移すには「再発行手続き」が必要となり、手数料がかかります。
ワイモバイルのeSIMの対応機種・料金プラン
ワイモバイルのeSIMを申し込む前に対応機種や料金プランを確認しておくと、契約がスムーズに進むでしょう。
契約について、最低限おさえておきたいポイントを解説します。
eSIMに対応している機種
ワイモバイルの公式サイトでは、eSIMの動作確認がされている機種一覧を確認できます。
Apple・Google・SONY・OPPO・SHARP・Xiaomi・Samsungなど、さまざまなスマホメーカーの機種がラインアップされているため、自分の機種が動作確認済みか調べておくとよいでしょう。
一覧に掲載されていなくても、eSIMに対応している可能性があります。
自分のスマホの取扱説明書を見て、eSIMの対応状況を確認してください。
対応している場合は、対応SIMに関する説明に「nanoSIM/eSIM」などと書かれているでしょう。
eSIMに対応している料金プラン
ワイモバイルの料金プランは、SIMカードを選んでもeSIMを選んでも基本的に同じです。
以下は対応プランの概要です。
シンプル2 S | シンプル2 M | シンプル2 L | ||
月間データ容量 ※余ったデータは翌月に繰越可能 |
4GB | 20GB | 30GB | |
月額基本料金 | 2,365円 | 4,015円 | 5,115円 | |
適用可能な割引例 | おうち割 光セット | -1,100円 | -1,650円 | -1,650円 |
PayPayカード割 | -187円 | |||
上記割引適用時の月額基本料金 | 1,078円 | 2,178円 月間データ使用料が1GB/月以下の場合は1,100円割引で1,078 |
3,278円 月間データ使用料が1GB/月以下の場合は2,200円割引で1,078 |
|
通話・SMS通信料 | 通話:22円/30秒 SMS送信料:3.3円/通 ※SMS受信料は無料 |
|||
縦項目 | 「だれとでも定額+」:880円/月 「スーパーだれとでも定額+」:1,980円/月 |
※料金は税込み表記。
適用可能な割引には、ほかにも「ワイモバ親子割」や「家族割引サービス」などがあります。
ワイモバイルのeSIMを申し込む方法
ここからはワイモバイルのeSIMを申し込む手順について解説します。
現在ワイモバイル未契約のパターンと契約中のパターンに分けてご紹介しますので、該当するパターンを参考にしてください。
ワイモバイル未契約の場合
現在ワイモバイルを契約していない場合、eSIMを申し込むケースとして以下2パターンが考えられます。
- 新規申し込み
- MNP(他社から同じ電話番号を引き継ぐ)
各パターンの申し込みの流れを解説します。
新規お申し込み
新しい電話番号をeSIMで契約する場合の手順は以下の通りです。
※eSIMのみ申し込む場合。
- Y! mobileオンラインストアにアクセスする
- プランやオプションを選択する
- 本人確認書類や顔写真を提出する
- 申請者情報を入力して申し込みを完了する
- 審査に通ったらeSIM利用開始手続きをする(プロファイルダウンロードなど)
- APN設定などスマホの初期設定を行う
スマホとセットでeSIMを申し込む場合は、審査通過後にスマホが到着してからeSIM利用開始手続き行います。
他社からの乗り換え(MNP)
MNPでワイモバイルのeSIMを使う場合の手順は以下の通りです。
※eSIMのみ申し込む場合。
- 現在の事業者で「MNP予約番号」を発行してもらう
- Y! mobileオンラインストアにアクセスする
- プランやオプションを選択する
- 本人確認書類や顔写真を提出する
- 申請者情報を入力して申し込みを完了する
- 審査に通ったらeSIM利用開始手続きをする(プロファイルダウンロードなど)
- APN設定などスマホの初期設定を行う
現在の事業者が、MNP予約番号不要で手続きできる「ワンストップ方式」に対応している場合は、2番目のステップから始めます。
スマホも同時に購入する場合は、スマホが到着してからeSIMの手続きを行ってください。
なおソフトバンクやLINEMOから乗り換える場合は、契約中のスマホから「My SoftBank / My Menu」にログインする必要があります。
ワイモバイル契約中の場合
現在ワイモバイルを契約中でeSIMに切り替える場合、以下のパターンが考えられます。
- USIMカード(従来のSIMカード)からの切り替え
- 機種変更にともなう入れ替え
各パターンについて解説します。
USIMカードからの切り替え
ワイモバイルのSIMカード(USIMカード)を契約中で、eSIMに変更するパターンです。
手続きは以下のステップで行います。
- 来店予約ページから最寄りのワイモバイルショップへ来店予約する
- 予約日時にショップへ行く
- SIMカードからeSIMに切り替えたい旨をスタッフに伝える
来店予約をしておくと優先的に案内してもらえます。
なおiOS17以上のiPhoneに関しては、「eSIM クイック転送」を使うことで、端末からかんたんにeSIMへの変更ができます。
機種変更にともなう入れ替え
ワイモバイルのUSIMを契約中で、機種変更を機にeSIMに変えたい場合、手順は以下の通りです。
※スマホとeSIMをセットで購入する場合。
- Y! mobileオンラインストアにアクセスする
- プランやオプションを選択する
- 申請者情報を入力して申し込みを完了する
- 審査に通ったら新しいスマホを受け取る
- eSIM利用開始手続きやスマホの初期設定を行う
自分で新しいスマホを用意し、eSIMのみ申し込む場合は、オンラインストアで手続きできません。
最寄りのワイモバイルショップで手続きを行ってください。
iOS17以上のiPhoneに関しては、「eSIM クイック転送」でスマホからかんたんにeSIMへの変更ができます。
ワイモバイルのeSIMの設定方法
ここからは、eSIM申し込み後にスマホで行う基本設定について解説します。
アプリを使う方法と使わない方法の2つに分けてご紹介しますが、ハードルが低いのはアプリを使う方法です。
アプリで設定する方法
アプリで手続きする場合は、「Y!mobile eSIMかんたん開通」をスマホにダウンロードします。
iPhoneはApp Storeから、AndroidはGoogle Playからそれぞれダウンロードできます。
アプリを立ち上げたら、画面の指示通りに操作するだけです。
最短5分で開通できるため、おすすめです。
アプリを使わずに設定する方法
アプリを使えない場合は、QRコードを使用する方法もあります。
4つのステップに分けてかんたんにご紹介します。
※OSのバージョンや機種により多少やり方が異なる場合あり。
なおQRコードも使えない場合は、STEP2のQRコードを読み取る画面にて、「詳細情報を手動で入力」をタップしてください。
その後QRコード表示画面にある「SM-DP+アドレス」と「アクティベーションコード」を入力して手続きします。
STEP1:QRコードを表示する
まず、eSIMを使う端末以外の端末で、QRコードを表示させます。
eSIM申し込み後に、「【Y!mobileオンラインストア】eSIMご利用手続きのお知らせ」というメールが届くので、そこに記載されているURLにアクセスしてください。
ワンタイムパスワードをメールもしくは自動音声通話で受け取って入力すると、QRコードが表示されます。
STEP2:QRコードを読み取る
次に、eSIMを使用するスマホでQRコードを読み取ってください。
iPhoneとAndroidで操作が少し異なります。
【iPhone】
- 「設定」を開く
- 「モバイル通信」の「モバイル通信プランを追加」をタップする
- QRコードを読み取る
- 「モバイル通信プランを追加」をタップする
- QRコード表示画面の最下部にある「次へ進んで設定を完了させる」をタップする
iOS16以上のスマホで「eSIMをアクティベートできませんでした」と表示される場合は、回線切替や再起動を行い、画面の案内に従って設定を続けます。
【Android】
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」から「モバイルネットワーク」をタップする
- 「代わりにSIMをダウンロードしますか?」をタップする
- QRコードを読み取る
- 「有効化」をタップする
- QRコード表示画面の最下部にある「次へ進んで設定を完了させる」をタップする
STEP3:回線開通・回線切替をする
MNP以外の申し込みの場合、15分ほど待って「登録完了のお知らせメール」が届いたら、再起動して完了です。
MNPでの申し込みでeSIMに切り替える場合は、STEP2の画面案内で「回線を切り替える」をタップします。
15分ほど待って「登録完了のお知らせ」というメールが来たら、端末を再起動します。
STEP4:APNの設定をする
ワイモバイル以外で購入したSIMフリースマホを使う場合、「APN設定(ワイモバイル回線で通信するための設定)」をしないと通信ができないことがあります。
その場合は、以下の手順を踏んでください。
【Android】
- 「設定」を開き「無線とネットワーク」をタップする
- 「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名(APN)」の順にタップする
- 「︙」→「新しいAPN」をタップし、以下の通りに設定してから内容を保存する
【iPhone】
- 「設定」→「一般」→「プロファイル」の順にタップする
- 他社SIMのプロファイルを表示させ削除する
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」の順にタップする
この手順でiOSが最新バージョンになり、必要な設定が行われます。
それでも通信ができない場合は、「設定」→「一般」→「情報」→「キャリア設定アップデート」の順に進み、事業者情報をアップデートしてください。
ワイモバイルのeSIMに関するよくある質問
ここからはワイモバイルのeSIMに関して、知っておくと役立つQ&Aをご紹介します。
eSIMへの切り替え手続きや、設定後のトラブル時に役立つ点ですので、参考にしてください。
ワイモバイルのeSIM切り替えに手数料はかかる?
これからワイモバイルのeSIMを契約する場合(新規・MNP)、Y!mobileオンラインストアでの申し込みであれば無料で切り替えられます。
しかし店舗での手続きには税込み3,850円かかります。
また現在ワイモバイルを契約中で、SIMカードからeSIMに切り替える場合、手続きはワイモバイルショップで行います。
手数料は税込み3,850円です。
ただし機種変更で新しいスマホとセットで購入する場合に限っては、オンラインストアでの申し込みもできます。
ワイモバイルのeSIMに切り替えできない原因は?
切り替えがうまくいかない原因としては、以下の点が考えられます。
- プロファイルがダウンロードされていない
最初からマニュアルどおりにダウンロードとインストールを再実行してください。 - SIMロックがかかっている
2021年10月1日より前に販売されたスマホだとSIMロックがかかっている可能性が考えられます。
契約中のキャリアに問い合わせるか、そのキャリアの公式サイトから解除方法を検索し、解除してから切り替え作業を行います。 - MNP予約番号の期限が切れている
予約番号には有効期限があり、切れてしまうと手続きがうまくいきません。
切れた場合は予約番号の再取得が必要です。
ワイモバイルのeSIM切り替えは、通信回線を切り替えた後、数十分以内に完了します。
しかしなかなか切り替えが完了しない場合は、スマホを再起動すると正常に完了する可能性があるため試してください。
ワイモバイルのeSIMの再発行はできる?
可能です。
再発行が該当するケースとしては、あやまってeSIMプロファイルを削除したケースや、スマホ初期化をしたケースが考えられます。
再発行することでプロファイルを回復できます。
原則として、再発行は「同じスマホ」にプロファイルを再インストールする作業です。
ほかのスマホで同じプロファイルを使いたい場合は「機種変更手続き」が必要ですのでご注意ください。
ただし、スマホが故障して別のスマホを代替機として使う場合などは、再発行で対応できます。
手続きはMy Y!mobileかワイモバイルショップで可能ですが、My Y!mobileでの手続きにはWi-Fiではなくワイモバイル回線での認証が必要です。
もしプロファイル削除やスマホ故障時などが理由で回線認証できない場合は、ワイモバイルショップでしか手続きできません。
この場合は事務手数料税込み3,850円がかかります(My Y!mobileは無料)。
ワイモバイルのeSIMは海外でも利用できる?
韓国・中国・台湾・タイ・ベトナムなどで利用可能です。
以下2種類のプランに申し込むと利用できます。
- 海外あんしん定額:決められたデータ容量を一定時間利用できるプラン
- 海外パケットし放題:データ使用量にあわせ2段階料金でデータが使い放題になるプラン
具体的な申し込み方法や対応国などについては、ワイモバイル公式サイトを参照してください。
eSIMから物理SIMに変更することは可能?
可能です。
この場合は「機種変更」扱いになり、ワイモバイルショップで手続きできます。
オンライン手続きはできず、手数料税込み3,850円を支払う必要があります。
ワイモバイルのeSIM契約は正規代理店モバシティへ
ワイモバイルのeSIM契約を検討中なら、ワイモバイルのWeb代理店「モバシティ」をご利用ください。
モバシティからワイモバイルに申し込むと、自宅でかんたんにオンライン手続きが可能です。
近くにワイモバイルショップがない場合や、ワイモバイルのプランや機種について相談しながら申し込みたい場合も、スタッフが丁寧にプランをご案内するため安心です。
詳しい情報は以下URLからご覧ください。
まとめ
ワイモバイルはeSIMに対応しています。
現在ワイモバイルのSIMカードを契約中の人も、初めてワイモバイルと契約する人も、対応するスマホを持っていればeSIMを使えます。
料金プランや適用割引は従来のSIMカードと同じです。
申し込み後すぐにワイモバイルの通信を使いたい方や、デュアルSIMを利用したい方は、SIMカードよりもeSIMがおすすめです。