法人携帯の乗り換え(MNP)ならどこ?ソフトバンク・ドコモ・auを徹底比較
皆さんが法人携帯の乗り換え(MNP)を検討された理由は何ですか?
- 「毎月の負担額が大きいから…」
- 「サポート内容に不満があるから」
- 「契約更新のタイミングになるから」
- 「機種がもう古くなったと感じたから」
など様々かと思いますが、やはり1番の理由は毎月の負担額でしょう。
個人とは違って、法人携帯は10台,20台、時には100台以上で契約することも珍しくなく、毎月の負担額も相当なものになります。1台あたりたった1,000円の差でも全体だと無視できない金額になるわけですから重要です。
しかし、いざ乗り換える(MNP)としても、結局のところ法人携帯の乗り換え(MNP)はどこにすべき?という問題がでてきます。乗り換え先の条件が悪かったのでは本末転倒ですよね。
そこで、今回は法人携帯に求められるポイント、乗り換え先としてソフトバンク・ドコモ・auのサービス内容を徹底比較しますので、ぜひ法人携帯の乗り換える(MNP)の参考にしてみてください。
法人携帯に求められる3つのポイント
乗り換え(MNP)を検討しているだけに、皆さんには不満があるのだと思います。せっかく乗り換え(MNP)するのですから、その不満は解消したいものですよね?そこで、先ずは法人携帯に求められる3つのポイントをご紹介しましょう。
1毎月の負担額を抑えられるか?
冒頭でも紹介したように、法人携帯でもっとも悩みに上がりやすいのが毎月の負担額です。
ざっくりとですが、スマホ1台あたりにかかる毎月の負担額は6,000円〜8,000円が相場とされています。1,2台ならまだしも、10台ともなればそれだけで毎月60,000円以上の固定経費ですよね。
経費をいかに抑えるかは重要な課題なだけに、法人携帯も負担額を抑えられるプランであるかはポイントです。
2セキュリティ対策は万全なのか?
意外と見逃されがち、でも重要度は1,2を争うのがセキュリティ対策になります。
最近では法人携帯としてもスマホが人気ですよね。電話やメールの他にネット検索や地図検索、アプリ利用など様々な用途があるだけにスマホが選ばれるのも当然でしょう。
そこで問題になりやすいのがスマホのウイルス感染や不正アクセスによる情報漏洩する事態で、社会的信用を失うことも考えられます。
「自分のところは大丈夫!」という過信は非常に危険なので、必ず対策を検討しておくことをおすすめします。
3アフターフォローまで十分なのか?
アフターフォローについても、法人携帯では決して忘れてはいけないポイントです。
法人携帯を使っていると端末の不具合、操作方法などのトラブルがよく起こります。個人であれば週末にキャリアショップに行ってとできますが、法人携帯のトラブルは業務に差し支える可能性があるだけに時間がありません。
トラブルが起こったらキャリアに連絡してすぐ担当者が何らかの対応をしてくれるのが理想的です。
乗り換え(MNP)はどこにすべき?
- 負担額の軽減
- セキュリティ対策
- アフターフォロー
など、法人携帯に求めるものは様々ですが、毎月の負担額をどう抑えられるかが最重要ですよね。その為にも、先ずは各キャリアのサービスを比較することが欠かせません。では、ソフトバンク・ドコモ・auのサービスを見ていきましょう。
1料金プラン
各キャリアの料金プランは、主に「基本料金(通話料)+データ料金」の2つによって構成されています。
※以下、比較表はすべてスマホ向けプラン、かつ2年契約を想定して算出しています。
<通話プラン比較>
ソフトバンク | ドコモ | au | |
国内通話20円/30秒 | 1,200円/月 (通話基本プラン) |
980円/月 (シンプルプラン) |
934円/月 (LTEプラン/LTEプラン (V)) |
5分以内の国内通話無料 | 1,700円/月 (スマ放題ライト) |
1,700円/月 (カケホーダイライト) |
1,700円/月 (スーパーカケホ/スーパーカケホ (V)) |
国内通話はすべて無料 | 2,700円/月 (スマ放題) |
2,700円/月 (カケホーダイ) |
2,700円/月 (カケホ/カケホ (V)) |
(税別)
※どのプランにも、ウェブ使用料300円/月が追加でかかります。
正直なところ、通話プランに関してはソフトバンクやドコモ、auでサービス内容も料金もそれほど差はありません。では、データ料金に関しては差があるのでしょうか?
<データプラン比較>
ソフトバンク | ドコモ | au | |
1GB | 2,900円/月 (データ定額ミニ1GB) |
2,900円/月 (ベーシックパック(~1GB)) |
2,900円/月 (データ定額1/1 (V) ) |
5GB | 5,000円/月 (データ定額ミニ5GB) |
5,000円/月 (ベーシックパック(~5GB)) |
5,000円/月 (データ定額5/5 (V) ) |
20GB | 6,000円/月 (データ定額20GB) |
7,000円/月 (ベーシックパック(~20GB)) |
7,000円/月 (データ定額20/20 (V)) |
50GB | 7,000円/月 (データ定額50GB) |
定額パックはなし (ウルトラビジネスシェアパック50:16,000円/月) |
定額パックはなし |
(税別)
※上記はあくまで一部のデータ定額プランを比較したものです。
残念なことに、データ料金に関してもソフトバンクやドコモ、auでの差はほぼありません。上記はデータ定額プランの情報ですが、データシェアプラン(複数回線でデータ容量をシェアするプラン)に関しても同様のようです。
2割引サービス
法人携帯の負担額を減らそうと、ソフトバンクやドコモ、auの通話プランとデータプランを比較してみましたが、結果としてそれほど大きな差はありませんでした。
では、何を比較すれば負担額を減らせるのかと言うと、割引サービスが1つのポイントとして挙げられます。
<ソフトバンクの割引サービス>
- ホワイト法人(0円〜/2回線〜)…ホワイトプラン加入の端末からビジネスグループへの国内通話が24時間無料
- ホワイトライン24(934円/月)…ソフトバンクの携帯電話からおとくラインへの国内通話が24時間無料
- 下取りプログラム(のりかえ)…乗り換えと同時に、スマホを下取りにだすと機種に応じて最大54,000円割引
ソフトバンクはビジネスグループ間での通話料がお得になるサービスが多いようです。また、他のキャリアから乗り換えるときのスマホの下取り額が高いので、スマホの台数が多いという場合にはかなりお得と言えます。
<ドコモの割引サービス>
- ずっとドコモ割プラス…ドコモの利用年数、契約プランに応じて毎月最大1,200円割引
- 法人まとめて割…2019年3月31日までに対象スマホを2台以上購入すると、1台につき最大5,184円割引
- ドコモオンラインショップ10周年特典…2019年1月31日までにオンラインショップで対象スマホを購入すると最大5,184円割引
ドコモは利用期間が長い契約者を優遇するサービスに力を入れているようで、乗り換えたあとに長く使い続けるのであればお得でしょう。また現在、スマホをお得に購入できるキャンペーンを実施中なので乗り換えるなら今が狙い目です。
<auの割引サービス>
- スマートバリュー for Business…対象プランに加入すると毎月のご利用料金から最大2,000円割引
- 毎月割…対象プランに加入すると、設定された割引額(状況により様々)を最大24ヶ月間受けられる
auはソフトバンクやドコモと比較して割引キャンペーンの少ない印象です。しかし、法人や個人に関わらず幅広い契約者を対象にした割引サービスを実施しているので、とりあえず割引を受けたいという方にはいいかもしれません。
3法人向け端末
法人携帯の乗り換えでは、毎月の負担額を抑えるためにも割引キャンペーンがポイントになるとのことでした。ただ、毎月の負担額に関してはそれでいいですが、せっかく乗り換えるのならより使いやすい端末を選びたいところですよね。
では、各キャリアがおすすめする法人向けの端末(スマホ)をチェックしてみましょう。
<ソフトバンク AQUOS sense basic>
ソフトバンク参照
シャープがビジネスユーザー向けに使いやすさを追求して設計したスマホです。
- のぞき見ブロック…正面からはそのままに、周囲からは画面が見れないようにできる
- Clip Now…画面上部をなぞるだけでスクリーンショットを撮れる
- スクロールオート…画面を一定時間、間隔でスクロールをしてくれる
- 簡易留守録…電話に対応できなくても、簡易の留守番対応してくれる
また、静電気等のノイズに干渉されにくいIGZOディスプレイを搭載しているので、ディスプレイや指先が多少濡れていても、空間が乾燥していても問題なくタッチ操作ができます。
<ドコモ TOUGHBOOK P-01K>
ドコモ参照
2018年10月29日に発売された、まだ新しいビジネスユーザー向けスマホです。
特に堅牢性に注目した設計で、1.8mの高さから1,000回ほど落下させる試験にクリアしています。また、ディスプレイに強化ガラスを採用しているので机の角などにディスプレイが当たったとしてもまずヒビは入りません。
さらに、騒音環境下でも相手の音声が聞き取りやすいよう、3箇所にマイクを配置するなどハードな環境で使用する方におすすめなスマホです。
<au Qua phone QZ>
au参照
京セラの提供する、スタイリッシュでカラフルなビジネスユーザー向けスマホです。
カラーはインディゴ(ブラック)にチョコミント、カシスピンクにシトラスレモンの全4色。スマホの色に合わせた専用フラップケースもあり、一見すると手帳のようなデザインがおしゃれに敏感な女性社員に受けのいいこと間違いありません。
また、ただデザイン性が高いだけでなく防水・防塵・耐衝撃設計、もしホコリなどの軽い汚れがついても水で洗い流すことができます。
4サポート体制
法人携帯に求めるポイントでも紹介したように、乗り換え先のサポート体制はぜひチェックしておきたいところですよね。
<ソフトバンク 法人コンシェルジュサイト>
ソフトバンクでは、法人携帯の管理者向けサービス法人コンシェルジュサイトを提供しています。
法人コンシェルジュサイトで利用できる機能は大きく3つ、
- 毎月の請求明細の閲覧・分析
- 契約端末の遠隔操作・管理
- 契約回線のプラン変更・管理
管理者が一括管理できるので、毎月の利用状況を細かく分析しながらどう負担額を抑えていくのか考えることができます。また、スマホの紛失・盗難被害に遭ったとしても、遠隔ロックや使用制限をかけられるので万が一にも安心です。
<ドコモ 法人お悩みコンサル>
ドコモでは法人携帯の新規・乗り換えをする方を対象に、法人お悩みコンサルを実施中です。
ドコモの法人営業担当者が直接相談に乗り、
- 負担額をどう抑えるのか?
- セキュリティは大丈夫なのか?
- 故障や紛失などの対応はどうか?
など、乗り換えるときによくある悩みを解消してくれます。
さらに、ドコモに乗り換えたあとでも、料金プランやスマホの操作方法などの相談に乗ってくれるので、電子機器に不慣れな方も安心して任せられますね。
<au オフィス電波サポート24>
auではオフィス内の電波状況改善のために、オフィス電波サポート24を開設しています。
auに乗り換えたとき、オフィス内の電話状況があまりよくなかったとしてもauに申し込むだけで、48時間以内に担当者が訪問して原因の究明をしてくれます。と同時にauレピータ(電波改善用の装置)の無償貸与も可能です。
また、電波状況が改善したとしても定期的に電波状況を確認してくれるので再発防止にもなります。
法人携帯によくある乗り換えの疑問
料金プランや割引サービス、サポート体制などからどのキャリアに乗り換えるかイメージは湧いてきましたか?しかし、実際に乗り換えるとなると、何かと疑問がでてくると思います。そこで、法人携帯の乗り換えによくある疑問をまとめてみました。
1社員であれば誰でも契約できるの?
法人携帯は新規・乗り換えに関わらず、法人の社員(担当者)であれば誰でも契約が可能です。
ただし、法人携帯の契約には以下の書類等が必要になります。
- 契約法人の確認書類(登記簿や印鑑登録証明書など)
- 担当者の本人確認書類(運転免許やマイナンバーカードなど)
- 担当者の在籍確認書類(社員証や名刺など)
- 法人印
- 支払い情報(通帳やキャッシュカードまたはクレジットカード)
※キャリアによっては、上記以外の書類等を求められる場合があります。
2個人事業主でも法人名義はできる?
個人事業主であっても、キャリア側からみなし法人と判断されれば法人名義で契約ができます。
ちなみに、みなし法人として扱われるには青色申告をしている必要があります。しかし、キャリアによって対応は様々、中には個人事業主の法人携帯を認めていないところもあるので注意が必要です。
すでに他のキャリアで法人名義として契約できていても、乗り換え先では受け付けていないこともあるので事前に確認しておくのがいいでしょう。
まとめ
法人携帯を乗り換える理由は様々あるかと思いますが、やはり毎月の負担額は大きなポイントですよね。
ただ、ソフトバンクやドコモ、auの通話料金やデータ料金などを比較しても、それほど大きな差のないことが分かりました。少しでも負担額を減らしたいのなら、各キャリアの割引キャンペーンを比較するのが良さそうです。
また、法人携帯は決して安ければいいというものではなく、端末の使いやすさやサポート体制などもぜひチェックしておきたいところ。例えば、ソフトバンクの”法人コンシェルジュサイト”は情報を一括管理できてとても魅力的と言えます。
ぜひ、紹介した内容を参考に今よりもサービス内容に納得のできるキャリアを乗り換え先として検討してみてください。